かるた太郎。
くどいようだが、私は西洋占星術(10歳)とタロットカード(13歳)から占いの道に入った。田舎の子供なので、教えてくれる人もなく、解説本を読みまくって覚えていったのだった。
最初に入手したタロットカードはマルセイユ系のものだったので、小アルカナはほぼトランプの様な図柄。しかし小アルカナとトランプの違いは「J=ジャック」にあると感じていた。
英語の話
文科系短大だったにも関わらず、その専門性から英語を履修しなくてよかったため、英語は高校レベルの知識で語るのだが、ジャックという呼称は男性は表すが特に誰とは定めない場合に使われるのだと思っている。
日本語における「○○太郎」的なものだと。
だから、ジャック・ザ・リッパーは「切り裂き太郎」だし、「ジャックと豆の木」は「豆の木太郎」でよくね?とも思っている。
(豆太郎は商品名w)
脱線するが、べつやくれいさんの「太郎シリーズ」動画は超おすすめ。
お城の若人
で、タロットとトランプの話。
子どもの考えることなので、小アルカナの「ペイジ(小姓)」と「ナイト(騎士)」がなんとなく混ざり合って「J:ジャック」ができあがったのだとずっと思っていた。
なのでトランプ占いなどのジャックの役割はペイジとナイトの要素を併せ持つ、身近な守りという捉え方をしている。
古来、エラい人に仕える若者のうち、内向きのことをするのが小姓(ペイジ)、外向きのあれこれなのが騎士(ナイト)という認識でいたため、小アルカナの数字札以上を捉える時に
攻め(外)⇒キング
攻め(内)⇒クイーン
守り(外)⇒ナイト
守り(内)⇒ペイジ
というざっくりさで各エレメントに割り振って捉えていたのである。
スピード感の違い
そしてタロットを学び始めてから10年くらいで、最初のデッキがヘタれてしまったので、次にライダーウェイトのデッキを手に入れた。
そこで見たナイトとペイジは各エレメントとも明らかに違いがあった。
ナイトは必ず馬に乗り、ペイジは野外で徒歩なのである。
これは物事を表す際に速度の違いがあるのだな?と思った20代のわたくし。
それぞれが表す意味は基本あれど、影響の距離感・スピード感は違うだろうと思ったのでありまする。
大アルカナの意味の把握と違い、小アルカナはライダーウェイトになって、それぞれのカードにイラストが描いてあるということに衝撃を受け、その読みやすさに未だにタロットカードはメインをライダーウェイトにしている理由でもあるのだった。
クライアントさんに「タロットカードは怖い」と言われて怖くないデッキを選択した結果「グミベアタロット」をメインにしているところはあるが、小アルカナの意味の把握は基本ウェイト版の絵柄からとしている。
いろんな太郎
というわけでタロットカードの中には、8人の太郎がいるわけで、それぞれの太郎たちがどのような意味を表しているのか?と考えると、タロットカードの意味の把握もしやすくなるのではないかと安易に考えているところである。
特に流派や師匠を持たない野良占い師のおばちゃんは、占いというもの自体を自由自在な世界観で把握しているので、このような太郎ワールドを展開していたりするわけだ。
40年野放しなので、その世界観はなかなか偏っていたのだなぁ、と各種資料を読み込むたびに思うのであった。
(なおせ)