【infini∞手帳術-019】小は大を兼ねる。
ここではとにかくLIHIT LAB.さんのワンサード金具が使い勝手良すぎて、最大限に活用するような方法ばかり書いている。
しかし日本では、依然バインダーピッチのファイリングや、6穴系の手帳こそ一般的であるという流れは止まらない。実際ミニ6穴の間隔はバインダーピッチの1つおきと同じなので、適当な空きファイルにあまったバインダーリフィルを切って綴じることも可能なのである。穴の位置が内側過ぎるから輪の直径によってはうまく開かないけども。
密林の片隅に。
以前から6穴系の使用済リフィルや、メモリフィルを簡易にまとめるために3穴ずつの簡易金具があることは知っていた。
バインダーファイルのように外側のカバーは要らないので、金具だけという形態を探していたからだ。だいたいが外国製の作りが簡単なものではあるが、保存するだけなら充分なのである。
丁度、細々としたものを買う機会があったので、ついでに3穴金具10個入りというのを購入した。
買ってすぐなので、レターパッドのあまったものを切り取ったミニ6穴のリフィルを束ねてみたら、それは小ぶりなメモ帳ができあがったので、良かったなぁ…と小学生並みの感想を抱いていたのだった。
まてよ?
冒頭にも書いたが、6穴系の穴のピッチは、バインダーピッチのひとつおきと同じなのである。
バイブルサイズやA5の場合、4つ目と5つ目の間がその法則に合わないので、金具の互換性がないのだが、今回買った金具、3つずつの穴しか使わないので、バインダーだろうがバイブルサイズだろうがA5-6穴だろうが「どこか3つ」の組み合わせとして使えば、複数個で大きなリフィルを綴じることも可能なのだ。
丁度B6リフィルを保管するために使っていたA5クリアポケットのバインダーリフィルがあったので、3穴金具×3つで綴じたところ、どこでもくるっと裏に回せるファイルが爆誕したのである。
おりがみの本。
これ、どっかで見た。
と思ったが、幼稚園教諭時代に公立幼稚園出身の先生たちが教材として作っていた「おりがみの本」につくりが似ているのである。
おりがみの本というのは、1作品1冊で、画用紙や厚紙に1ページ1手ずつのサンプルを貼り、めくりながら折れば作品が完成するようになっているものなのだが、それらは2穴パンチであけた穴に単語カードなどで使うようなリングを使って綴じられていて、最後の方にサンプルに厚みが出ても吸収できるような製本となっているものだったのだ。
話は戻って、このリングで綴じられたファイルポケットリフィルは、かばんの中で雑多に転がっていた各種資料の用紙たちをうまいことまとめてくれたのである。
ちょっと足りない。
実はワンサードの金具の理論を使って、バインダーピッチで同じようなことをやっているのが無印良品で。今となってはローソンなどでも手に入るので、自分でカスタマイズできるリングバインダーとしてもっと普及していいのではと思っているのだが。
展開しているサイズが「ノート」を意識している大きさのため、持ち歩きでの利便性が低いのと、金具の性質上リング径があまり大きいものを作れないというのがちょっと敗因かなと思っている。
無印さんおしゃれなんだけど、自分的にはツメが甘いんだよなぁ。
OEMもだんだん雑になっていくし。
(無印には意見が厳しい自分なのである)
文具野武士
そんな中でこの3連リング、機動力が高いのでもう一袋買っておこうかな?とか思っている。
ワンサードが手に入らない場で使うには万能なので、これを活かしたものも考えていくこともアリかもしれない。
カスタマイズで自分に合う形を作るのがこの手帳術のモットーなので、どんなメーカーのどんな道具であれ、使い勝手が向上するならどんどん使うのである。改造だってやっちゃうのだ。
年が明けて、昨年自分会議をした方々が新しい手帳ライフをより楽しめることをお祈りしておりまする。