うつろな瞳のキッパーカード。
自分は40年以上タロットカードと付き合ってきたので、作者作風が違ってもウェイト版かマルセイユ版であれば、読み解くことは可能です。
ところが、ここ数年でルノルマンカード系のものを使い始めたため、1カード1アイテム(象徴)というパターンに慣れるのに少しかかりました。
タロットカードのように1枚にある程度の要素があるからこその読み解き方が通用しないからです。
ただし、ルノルマン系は複数枚になった時の読み解きの爆発力があるので、多くを展開したりする時にその真価を発揮すると思っています。
と言いながら、ルノルマンカードはムーンナイトというアディショナル番号が70番まであるカードを使ったり、コーヒーカード(32枚)やルノルマンヌーメラルカード(数秘術を使うもの、44枚)も使ったりと、36枚という枠にとらわれないいろんな象徴を学び、使っていました。
そしてつい先日、ちょっと気になっていた「キッパーカード」を手に入れまして、某所の説明書と一緒に取り組みはじめました。
このカード、説明書内で使っているカードは英語のデッキなのですが、購入したのがドイツ語版のデッキだったため、グーグルレンズさまにご翻訳いただきながらすり合わせをしていきましたのことよ。
そしてカードのなまえが漠然としている場合があり、英語デッキのイラストとドイツ語デッキのイラストの乖離も激しく、なかなか味のあるうつろな目をした人たちがわんさか登場する上に、1枚づつの象徴に絶妙なものが多く、
「これは誰なんだー!」
「これは何を表しているのだー!」
という心の叫びを噴出しつつ、なんとか36枚の象徴をおさえていったのです。
特に「裁判所」と「裁判官」が別のカードというややこしさや「嘘つき」とか「誇り」とか「思索」などどうやって絵にするねん!というものもありまして、そのデッキによってかなり絵柄に差が出ることがネックになりそうです。番号があってよかった……。
で、このあいだ実践で使ってみたり、ルノルマン使いの知人に使用感を聞いたりしてみました。
アイテムとかではない象徴ではあるものの、人間の生きざまに関する問には実に生々しい結果が読み取れることがわかりました。
グランタブローの謎ルールもあったり、ルノルマンカードやコーヒーカードとも一線を画しています。
これはこれでとても面白いのだけど、このうつろな瞳の人々でずっと使うのはキツイかな……申し訳ないけど。
というわけで、サブのデッキを現在各所で検索中。
お気に入りのデッキが見つかったらさらに展開の幅がひろがるような気がします。
先入観であやしんで申し訳なかったです、キッパー夫人ww