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《case3》保育園と子ども園でサックス

こんにちは、街なかサックス芸人SAEKO です!
私は隣で生きる人と音楽を通して「楽しい」で繋がるのが大好きなので、許可さえもらえればどこでも喜んで楽器を吹きます。

何らかのグループに入っていなくても、必ずしも練習室やカラオケボックスに行かなくても、音楽をやりたい気持ちと度胸(≒慣れ?)があれば音楽は楽しめると思うのです^^

「プロ〇〇になる」と書きがちな、子ども頃の将来の夢に「大人になってもサックスを吹き続ける」と妙に現実的なことを書いていましたが、実際に叶えております。楽器に限らず、あなたの好きなことを続けるためのヒントになったらいいな〜…と思いながらこのシリーズを更新していきます!


《今回のcase》保育園と子ども園

徳島で子ども向けに訪問演奏をするアンサンブルグループ「まっきーず」に入れてもらい、小さい子向けに演奏してきました。

「まっきーず」自体は90回以上のボランティア演奏を重ねているアンサンブルグループ。私はその中の3回に参加させてもらいました!

なぜそうなった!?

まず、ある日私が海で楽器を吹いていました。笑

楽器は吹きたいけど、スタジオやカラオケを借りるほどでもなく、夫とも子どもとも過ごしたいので、家族で外に遊びに行って私はちょこっと楽器を吹く…というのを当時たまにやってました。

海なので「う〜み〜は広い〜な大き〜いな〜」とか「海の、声を〜きき〜た〜くて〜」を吹いてみたり、
ウエディングフォトを撮っている人たちがいたので、ウエディングソングを吹いて祝ってみたり、
アンパンマンで子どもに絡んだりしてました。(変な奴w)

すると、犬の散歩をしているおじいちゃんが近づいてきて
「…アンサンブルって興味ある?」
と話しかけてくれました。

それが「まっきーず」の代表、正木さん。
正木さん自身はチェロ弾き。繋がりのある大学生や社会人でグループを組んで訪問演奏活動をされていました。

娘が近くをちょろちょろしているのを見て、「お子さん連れで練習に来ても大丈夫だよ、実際に連れて来ているメンバーもいるから。」とも言ってくださり、そんな場があるなんて!!と驚き嬉しかったのを覚えています。

何やったの!?

2022年の9月と12月、2023年の3月の訪問演奏に参加させてもらいました。

【曲目】
・定番の子どもの歌
(ex.森のくまさん、おもちゃのチャチャチャ、はらぺこあおむし)
・季節に合わせた曲
(ex.クリスマスソング、ひな祭り)
・メンバーのリクエストがあった曲
(ex.人生のメリーゴーランド、黒いオルフェ)
・その幼稚園の園歌

●すごいポイント①全て正木さんが編曲
私が参加した3回の中でも、楽器数やパート数(同じ楽器の中で分かれる楽譜)に変動があったのですが、その本番にあわせて正木さんが編曲して全ての楽譜を作っていたのです…!

だから、どんな楽器でも入れるし、どんな編成でも聞き映えのする出来上がりになる。

●すごいポイント②必ず園の先生に参加してもらう曲を設ける
「演奏する人として訪問する私達が音楽をするのは、子ども達にとってある意味『当たり前』。だけど、普段一緒に遊んでいる先生たちが演奏したら、子どもたちにとって『特別』で音楽が身近になるでしょ。」

という正木さんの考えで、先生に参加してもらう曲を必ず設けていました。得意な先生はガッツリとピアノ・ギター・歌で参加してもらったり、未経験の先生にはパーカッションなどで。これも正木さんが編曲できるからこそ。

子どもたちが「え〜〜!〇〇先生できるの〜〜!?」と興奮しながら楽しんでいたのを覚えています。

●すごいポイント③子連れでも参加できるありがたさ
練習は一つの本番につき4回程度だったかなと思います。子どもを連れて行っても優しく迎えてもらえたり、出番がない人が子どもの相手をしていてくれたり…といった空気がとてもありがたかったです。
子ども3人連れて来てコントラバスを弾いてたお母さんもいましたよ!

でもさすがに、本番の時には子ども同伴は難しい。私は当時2歳の子がいて、3回のうち2回は夫に子どもをお願いできしましたが、1回だけ家族も預かり保育も急に都合がつかなくなっちゃったタイミングがありました。詰んだ…と思っていたら、正木さんが訪問する園の先生に相談してくださり、園児ではないのに当日だけ見てもらえることに!準備中は他の園児さんと一緒に遊んでもらい、本番中は先生の膝の上で鑑賞してもらいました。(サムネの写真の真ん中でクセ強ポーズを決めているのが娘w)

もうもう、正木さんの長年積み重ねて来た信頼と園との関係性に感謝感激雨あられ…!!

どうだった!?

●結果①正木さんみたいなおじいちゃんになりたい
これまでの書き方で漏れ出ていると思いますが、正木さんへのリスペクトが止まらない!リスペクトポイントが多すぎて書ききれない!!こんな人になりたいな、という人に出会えるのって幸せなことだよね。

正木さんは50歳の時に「人生折り返しか、残りの人生何やろうか」と考えたときに「音楽だ!!」と思い、会社を辞め、そこから音楽の大学と大学院に通い始めたんだそうです。チェロは学生時代からされていたようですが、ピアノや編曲はそこから勉強始めたそう。かっこいいぃ…

そんな方に「あなた若いんだからなんでもできるよ」と言われたら、そうだよね、私なんかまだまだ若い!!なんでもできるはずじゃん!!!とメラメラした気持ちになるよね!!


●結果②編曲してみたくなった
楽器で誰かと遊ぶ時に必ず課題になるのが「ちょうどいい楽譜がない」こと。「そうか、私が楽譜を作っちゃえば、もっと友達と楽器ができる!」と気がつきました。

それまでは無理なく耳コピできる範囲の短いアレンジを作ったら、友達と遊べるかなぁ〜なんて思ってチョコチョコ作ってましたが、グッと可能性が広がり、やる気も出ました。現在譜面作りにもチャレンジ中です!

●結果③「やりたい」を叶えるための引き出しを蓄えていきたい
2024年3月の時点で「まっきーず」としてのは訪問演奏は累計94回、一緒に演奏した人の数は150人以上になるそうです。

私は短期的に(夫転勤のリミットがあったので)関わらせていただいたのですが、子どもの対応など私が本番に向けて「どうしよう、大丈夫かな?」と思うような不安事項にも正木さんはするりと柔軟に解決案をくださっていました。

活動回数や新たな人と向き合いチームになる数など…人生経験を豊かに重ねてされてきたからこそなせる技だったのではないか、考察しています。

「音楽がやりたい」という気持ちを叶えさせてくださるありがたさを大変味あわせていただいたので、ゆくゆくは自分がそんなことができるよう、引き出しを増やしておきたいと思ったのでした!

では!

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