歩く群衆
石畳の道を
はじめはひとり歩いていた
これは夢だ わたしは中年の男性で
何も持たず歩いていた
ひとり2人と会話して一緒に
歩いた。いつの間にか、人数が増えて
黙々と歩く一団になっていた
もう 止めにしないか?
最後のひとりまで殺すのか?
そんなこと、できるのか?
群衆は歩き続けた 無言のまま
知らない壁
知らない岡 知らない建物
みんな 本当は疲れてうんざりしているのではないか
神さまのみこころは、この状況を本当に望んでいらっしゃる?
わからない。だから 歩き続けた。いろんな人がいた。爆弾はとんでこなかった。