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「メタファーの使い手 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤135章
一度、この作家を時空の使い手として、書評した事がある。尤も、その作品は最近の作品である、世界的ベストセラーとしての地位を確立した後のものであり、既に完成されたストーリー創りの構造であったのかもしれない。故に分かり易かった。そうだ。比較的に。小説とは兎角、虚構の上の事を書き上げるのだから、当然といえばそうなのだが。「村上春樹の現在地;『街とその不確かな壁』まで」:吉田春生氏を読んでいる。
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