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「億り人の遺言 42」毎日ショートエッセー:古い羅針盤138章

久しぶりに金融関連の記事を書こうと思う。新NISAの開始年。多くの投資家が誕生した年でもある。通常は20%も掛かる税金が最大1800万円までの元金であれば、無税となるという政府の投資推進策。金利5%と仮定すれば、配当金90万円の内18万円分の課税が免除になる算段である。たった18万円と侮るなかれ。家族も加われば、その総額は決して小さくない。但し、昨今の市場は流動的で上げ下げが激しく、既に我慢しきれずに売却してしまった投資家も多いと聞く。確かに、利確という手口では有効であるが、NISA枠は各年更新なので、税金優遇枠は360万円と限定されている長期保有タイプの投資である。その辺の考慮が必要だ。斯くなる私も昨年末、今年は米国金利下げ&売国株価暴落(円高による円ベース値)と読んで、年初に持ち株を利確売却してしまったが、予想以上の高値維持&上昇に慌てて、再び買い直すというドタバタを繰り返している始末だ。かの有名なダン氏は米国株がもう過熱を超えていて、国債、コモディティ株等への分散投資を訴えている。もちろん、それも正しい見解だ。年齢の若い氏の目指す投資スタイルは長期保存、長期利益確保であるからだ。では、高齢者はどうかと言えば、其処まで長期投資には構えてはいられないはず。日々、その動きを鋭敏に捉えて、柔軟に対応しておくことが必要かもしれない。「日本経済大復活 ゴールデン・チェンジ」:今井澂氏を読んでいる。

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