「億り人の遺言 45」毎日ショートエッセー:古い羅針盤143章
超円安という夢の様な世界から市場は目覚め、今や円高基調に世の中は突き進んでいる。加えて、嘗てより懸念されていた株式市場の低迷時期の到来と相俟って、何時かは大富豪なんて儚い夢も消え去ってしまった。こうなると、何故か腹が据わってくる。諦観とも言えようか。築いた砦は何時か崩れ去る。盛者必衰の理の再現であるのだ。それでも、市場の猛者たちは戦場に残る事を良しとして、これから続く長期戦に向かって、脇を固める覚悟に余念がない。一方、私は一攫千金の夢を抱き、例のBOTTER目指し、仮想通貨の世界を覗こうとすれど、既にビットコインの単価は6万ドルに高騰しており、とてもそこにチャレンジする意欲は失せてしまっている。
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