「十年と言う時差」毎日ショートエッセー:古い羅針盤137章
程よい都会に引っ越して、強く感じるのは、利便性だ。一寸歩けば、気の利いたお店や手頃な食事処に巡り合える。加えて、バスや電車を使えば、それほどのお金や時間の心配をしないでも、都心に向かえる。そうした好環境下で家人や息子はやや疎遠になっていた友人たちと再会の機会を積極的に設けている。良い事だと思う。逢って近況を確認し合うだけでも、マインドフルネスになる。安心が一番。自分が歩んできた人生の是非について、あるいは成否に対して、やはり友人比較は欠かせない。もちろん、比較が全てではないが、それほど変わらぬ人生を送ってきたのだと知る事で、自己肯定感の確保が出来るからだろう。
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