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恋愛に特化したコラムの連載を始めます。題して「女子の兵法2.0」(笑)

3年前、私は『女子の兵法』という恋愛エッセイ本をセブン&アイ出版から出しました。

これです。

つい最近、縁あってこの本を頭から読み返す機会があったのですが、私はそこで、あるひとつの重大な事実に気づきました。


この本、めっちゃ読みにくい......😭

字が小さい。漢字多い。それにいきなり「兵は詭道なり」とか書いたって、わかるわけがありません。
これでは読者の方にどうぞお逃げくださいと言っているようなもの。

案の定、この本、頑張って書いたわりにあまり売れませんでした。

こんなに有益な情報をふんだんに突っ込んだのに、世の中は理不尽です。

とはいえ、この本が3年経って「他人目線」になった私から見て、呆れるほど読みにくかったのもまごうかたなき事実です。

なので、これからしばらくこの場を借り、普段の文章とは別枠で、もとの文をうんと咀嚼し、わかりやすいかたちにして再掲載しようと思います。

マガジンっていうんでしょうか、そういうものにしてみます。

開店記念として、第一回目はお試し文章を載せておきますので、お時間があるときにどうぞお読みください。

(あ、でも多少難しくてもいいから、今すぐ情報をぜんぶ欲しいという方はこちらから手に入りますよ!(笑))

では、始めます。
『女子の兵法2.0』スタート‼️

【男が信頼できる女に弱い6つの理由 〜『兵は詭道なり』】


これまで霊長類ヒト科のメスを半世紀以上やり続けてきたわたくしですが、いろんな男の人の本音を聞き、かれらが最終的に「結婚したい女」として口をそろえて述べるのは、

とびきりきれいな女でもなく、
高学歴の女でもなく、
セクシーな女でもなく、

人として信頼することのできる女」でした。

それはもう、判で押したようにみなさん、同じことをおっしゃいます。

では「信頼できる女」とは一体どういう女をさすのでしょうか。
よく稼ぐ女か。
家庭的な女か。
はたまた、浮気に目をつぶってくれる、菩薩のようなありがたい女か。

残念ながらそのどれでもなかったです。

むしろ、もっとささいな、しかし大事なことの積み重ねがポイントでした。
以下、彼らの話を聞いていて「ここだな」と思った点を列挙していきます。

秘密が守れる女

鉄板です。たとえ絶縁した相手の秘密でもお墓の中まで持っていく。そのくらい口のかたい女はほんとうに男性に人気があります。なぜなら、デキる男ほど秘密を多く持っているものだから。そうでなくても男には外に出れば七人の敵がいる。それらに対し、夫のために共同戦線を張れるような女でなければ妻の座はつとまりません。

約束を守る女

たとえ酒席であれ、いったん口に出したことを守る女は男に「こいついいな」と思われます。それも、別に大したことでもなく、「今度あれ貸すねー」とか「今度どこそこ行こう」レベルでいい。
そもそも、信頼のおける女というのは安易にできない約束はしない。たとえ都合が悪くて守れなくても、代案を出すくらいの姿勢は必ず見せるものです。

一番いけないのはその場のノリで「じゃあ来週水曜ねー」とか日にちまで決めておいて、そのまま忘れて相手に待ちぼうけを食らわせてしまうこと。これは男女問わず絶対ダメです。相手は軽く見られたと思い、ザリガニのように後ずさってあなたから距離を置きます。

パーソナルスペースを持つ女

きちんと友人の線引きをし、自分の個人的空間を持つ女は尊敬されます。
逆に、男に誘われれば宅配ピザよりも早くいそいそと出かけていき、誰とでもすぐスキンシップを持とうとする女性は、八方美人の場合が多く、本当は誰のことも好きじゃない。自分しか愛しておらず、下手をすると自分さえ愛していません。ただ男にそうするとなにかのスイッチが入ると知っているだけ。

信頼のおける女は自分のパーソナルスペースというものを持っており、自分も他人も同じように尊重しているので、宅配ピザになったり気安く男にしなだれかかったりはしません。
ですから、誘われるまま出かけていったり、むやみやたらと人に触り、誤解を生じさせることもない。それでいて、心を許した相手には思いっきり甘えるという、さながらゲームにおける「自分にしかなつかないコマンド」という最強の技を持っています。

人の悪口を言わない女

信用のおける女はその場にいない人の悪口は絶対に言いません。かかわりを持ちたくなかったら、ただ黙ってその場を去るだけ。そもそも、そういう女性は自分の人生をどうにかすることで精一杯なので、人の悪口などを言っているヒマなんかないのです。

たまにライバルを蹴落とそうとして相手の女性の悪口を男に吹き込む女がいますが、あれもまさに逆効果。
なぜなら、男は基本的に悪口を言う女がきらいだからです。そして、人というのは正論よりも感情に従う生き物。 ですから、彼が何となくいいなと思っている女性の悪口をいくら言っても、男は感情がノーと言っている限りは絶対説得されません

むしろ、彼女の悪口を言ったあなたの方の評価を下げる恐れがあります。そのうち「こいつ、陰でオレのことも悪口言ってるのか?」などと相手に思われかねません。
以上、悪口はいいことはひとつもないので要注意。

相手によって態度を変えない女

これ、大事ですよー。「今まで誘っても全然つれなかった女が、オレが某人気ミュージシャンと友達だって知った途端にコロッと態度変えやがった」
こんな話、ザラにあります。
信用のおける女は会う人の地位や肩書ではなく、まず相手の「人間」をみます。そして、そういう女は異性同性、両方から絶大な人気を得ます。

男のやせ我慢を見抜く女

ここ、試験に必ず出ます。いってみれば最終兵器ですので、色分け用の鉛筆も用意してよーくメモを取ってください。

というのは、これはDNAの研究をしておられるえらい先生がおっしゃっていたことですが、男はDNA学的にどうみても無理をして男をやっているフシがあるのだそうです。

つまり、男はX Y、女は X Xという染色体の組み合わせでできているのですが、このY染色体というのがじつはあやふやで、カエルなんかはなにかの拍子にこのYがすぐXに変化しちゃうらしいのです。

つまり、男はもともと男という生き物だったわけではなく、なにかの都合で一定数の個体が「男」をやらされているのではないか、というのです。
寅さんじゃありませんが、まさに「男はつらいよ」です。

だから、それを無意識的にというか、DNAレベルでなんとなくわかってる女はどうしたって男にモテます。
なにも身体を鍛えて雄々しくなるとか、そんなような意味ではない。普段はどうしてたっていいんです。どんなにナヨナヨしててもいい。ただ男が弱音を吐き、XYがXXになってる時に、

「よっしゃ、ここは私にまかせて貴様は休め!ふだん男やらされて大変だろ」

とフォローしてやればいいのです。
いやむしろ、常日頃は一見か弱そうに見えるような女のほうが、イザという時にこういうギャップを見せると激しく男の心を打ちます。

わかりやすいたとえでいうと、永作博美とか石田ゆり子なんかが腕まくって頑張ってる状態です。ね、魅力を感じるでしょ。こんな姿、同性異性問わず見せられたらたまらないと思うのです。

逆に、ふだん気の強い女がここぞの時に永作博美や石田ゆり子になるのもアリです。

だって日頃は強気に見える米倉涼子みたいな手強い女が、自分の夫や彼の友人とか仕事相手に対し、キリリと着物なんかを着て「どうか○○をよろしくお願いします」なんて、ツムジが見えるくらい頭下げたらこれはこれでグッときませんか。

もちろん、こういうのって男尊女卑とかフェミ的にどうか、という問題を言い出すととキリがないのですが、こと男女のもろもろに関するかぎり、正論が通用しないのがこの世界の現実です。

女性の権利はもちろん大事ですし、男女同権は死守すべき。
私だって女がわりを食う世界など滅びればいいと思ってます。

ですが、恋愛に限ってだけは、多くの男性の本音は、

お願いです、どうか僕の頑張りを認めてください。だれか褒めてくれる人がいないと僕、『男』が成立しなくなっちゃう」です。

それを、「バカヤロウ甘えるな!」と一刀両断するのも自由ですが、せっかく違う性に生まれたのですから、なんでもかんでも同じにするよりは、「はい、ちゃんと見てますよー」とお茶のひとつも出してやった方が男は頑張ってくれるのだ、と私は勤めていた赤坂の料亭の姐さんたちから学びました。

ですから、不当な男女差別はもちろん今後も反対していきますが、互いの性差の良いところはばんばん活用していいと思うのです。
そんな時はつまらない女のプライドなんかドブに捨て、スマイル0円、お辞儀も0円。思う存分使って吉。

ただその場合、肝心なのは、男を立てる時は心底そう思ってないと意味がないということです。戦略だけで薄っぺらくやってたらすぐに相手に見抜かれます。見る目のある男ほどそういうのよーく辛辣にみてますから。

...とまあ、つらつらと列挙してきましたが、つくづく感じるのは男が伴侶にしたい「信頼できる女」というのは、「男だったら親友になってる女」なんだろうな、ということです。

このせちがらい世の中、生き抜くためには人生を共にする相手はただ恋だ愛だなんかより、特殊部隊でいうところの「ツーマンセル」で闘える女性が良い。

この長く続く不況の中、多くの男性はそう思ってることでしょうし、ぶっちゃけ、女だってそうなんです。つまりそこに性差はない。どっちが攻めてどっちが守ったってどちらでも構わない。家庭単位でうまく機能していればだれがなんと言おうとオッケーなんです。

逆に言えば、頼ることばかり考えている女性にはいいご縁はないということです。まず自分が相手になにができるか。そこをちゃんと精査できれば、そんな自分に見合った人など向こうからやってくるんです。


大事なのは信頼関係。それさえあればうまくいきます。

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佐伯紅緒
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