ネイルの資格は必要なのか

◎ネイルの資格の種類

2020年8月からスクールに通い始めて、10ヶ月程度経ちました。
獲得した資格は以下の通り。

【獲得資格】
・2021.2月 JNA認定ネイルサロン衛生管理士 
・2021.3月 JNAジェルネイル技能検定 初級
・2021.4月 JNECネイリスト技能検定 3級

現在はネイル検定2級・ジェル検定中級に向けて、鋭意練習中。
将来的には、ネイル検定もジェル検定も最上級の、
1級&上級までと、フットケア検定も取得予定です。

【ネイル資格まとめ】
・JNECネイリスト技能検定3・2・1級
・JNAジェルネイル技能検定初・中・上級
・JNA認定講師
・JNAネイルサロン衛生管理士
・フットケア検定
・各メーカーのエデュケーター&ディプロマ等

ジェルのメーカーから出ている「エデュケーター」と呼ばれる称号は、
そのメーカーの商材を正しく扱い、販売促進活動や講師としての活動も行えるような権利が認定されるものです。
セミナーを受講したり、試験を受けたりと、取得方法は様々です。
(特典・取得方法はメーカーによって異なるので、各社HPご参照ください)

私はスクールで取得できたので、パラジェルのディプロマは持っています。
ディプロマというのは、授業を受けただけでもらえる、
メーカーの商材を正しく扱える人であるという称号です。
講師活動はできないので、エデュケーターよりは身分の低い称号です。

が、上記の資格は全て国家資格ではありません。
外国だと国家資格をきちんと取得しなければいけない国もありますが、
日本の場合は資格なしでも「ネイリスト」と名乗ることができるのです。

◎なぜ国家資格じゃないの?

今や主流となったネイル検定やジェル検定ですが、その主催である
日本ネイリスト協会(JNA)の設立は、1985年/昭和60年(今から36年前)。
その頃にはまだネイルという文化は、日本でスタートしたばかり。
ネイリストという職業は、まだ日本では定着していなかったらしいです。

ゆえに、誰でも自称ネイリストと名乗ることができたのです。
今でも年次が上のネイリストさんとかは、資格保有していないけど、
技術は素晴らしいネイリストさんが結構いらっしゃるようです。

というわけで、そもそもJNAの協会を運営されている方々が、資格保有者ではないため、国家資格にできないと小耳に挟みました。(諸説あり)

※補足:日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)とは
JNAが実施していた検定試験事業を譲渡され、検定試験の運営や資格認証を行う機関なので、メインはJNA。

◎国家資格でないのに取得する理由は?

①就職に有利
どこかのサロンに就職する場合、資格がなくても入れるサロンはあります。
が、サロンによっては「3級以上保有者」「2級以上〜」「1級以上〜」と、
保有資格レベルを指定して採用しているサロンが多く存在します。

独立を目指している私は、就職するとしても、
高い品質やクオリティのサロンで働いた経歴が欲しいので、
やはり1級は保持して、優秀な人材であるということを
PRできるようにしておかなければと思い、受験を決意しました。

②給料が高いらしいから(高単価ネイリストになりたいから)
やはり最上級である1級・上級を保持していると、
その分高い技術を持っているので、お給料が優遇されるサロンがあるようです。
「1級以上保有者のみ」と高い技術の方を厳選して採用しているサロンも、
間口を広くしているサロンよりは、高待遇で採用してもらえそうですし、
お給料も良さそう、環境も良さそうと思い、1級を目指すことにしました。

独立したとしても、級が低いネイリストよりは、
単価を上げられるような目安になるのではないかなと思い、受験を希望しました。

③独立した時に、オーナーとして恥ずかしくないから
サロンを開いて、採用活動をすることになった場合、
オーナーがスタッフのお手本となれるような人物であるべきだと、
私は考えています。どんな人物ならお手本と言えるのか、
わかりやすい指標は、やはり資格なのではないかなと考えました。
スタッフの方にも、1級や上級の方の採用を見込めるようになるためにも、
1級&上級は取得しておこうと思った次第です。

④高いレベルの技術が欲しいから
SNSでデザインや完成したものを拝見すると、
「わ!綺麗だな」と思う方で、1級や上級を保有している方って
やっぱり多いんです。
1級取得って、本当に倍率が高いので、
練習量も2級取得に比べて倍以上必要になります。
それほどの熱量でネイルに取り組まれている方は、
やはり技術も高くなるんですよね。
高いプロ意識を持って、技術を向上させるためにも、
目指すしかないと思いました。

単純に、独立するならスカルプの技術も知っておいた方がいいかなと、
思う気持ちももちろんあります!

◎1級&上級まで目指さなくてもいいかな?

全然OKです!
スクールに通っていて感じるのは、3級だけ受験する方、
2級止まりの方、沢山いらっしゃいます。
2級取得して、サロン就職して、働きながら1級目指される方もいます。

自宅サロンを始める方は2級&中級まででいいかな。とか、
金銭的余裕がない・職が途絶える期間が長引くと辛いなど、
のっぴきならない事情がある方は、3級・2級・初級・中級だけで、
あとはサロンワークの実践で極めます!とかでも全然OKです!

級をいう指標はあれど、実力勝負の世界です。
1級&上級や認定講師さんよりも、上手な資格持ってない人も
正直いっぱいますし、3級だけでもめっちゃプロみたいな人も全然います。
サロンワークと検定試験の内容は全然違うので、
資格や検定にこだわる必要はないと思いますよ!

◎エデュケーターについて

結論から言うと、自分が高い金額を払ってでも、
一生このメーカーのジェルと付き合っていきたいと思えるなら、
そのメーカーのものを取得していいと思います。

もちろん取得しなくても全然問題ありません。
持ってなくても、イベントに呼ばれているネイリストさんも全然いますし、
高単価ネイリストさんや、成功してるネイリストさんは沢山いると思います。

取得したいなら、SNSをみたり、イベントに行くと、
メーカーごとの理念や人の雰囲気がよくわかるので、
就職と同じ感じで、リサーチしてから選んだ方がいいと思います。

デモンストレーションしている方や、スタッフとして、
エデュケーターさんがいらっしゃるので、
雰囲気を伺ってみるのもありかもしれませんね。

◎使う責任〜エシカル製品に決めた理由〜


スクール入学当初は、パラジェルのエデュケーターを取得する予定でした。
ノーサンディングジェルが流行っている。爪に良いらしい。
パラジェルを希望していらっしゃるお客様がいる=集客に役立つ
パラジェル専門サロンや提携スクールへの就職にも有利。
自分が将来営むサロンを、認定サロンにしたら、
集客の武器になりそうだし、爪に優しい施術ができて、一石二鳥じゃん!
そんな思いで希望しました。

が、とある研究熱心なネイリストさんに出会い、

「ノーサンディングジェルは酸性で、爪の表面を溶かして定着させている。
サンディングしないから爪に優しいと謳っているが、
実はサンディングと同じように爪が傷む。
オフすると自爪が変質しているのがわかるでしょ。
だから、サンディングするジェルと、爪へのダメージは変わらないのよ」

と。価値観が変わりました。

ネイルはそもそも大前提として、爪に良いものではないけれど、
爪に優しいと信じて使われているものが、実はそうではないとわかった時、
企業が打ち出すイメージ戦略って怖いなと感じました。
何を信じていいのか、わからなくなってきます。

使用するジェルは使用感だけでなく、
実際どんな原理や材料なのかをきちんと把握して、
正しい知識を持って、使うべきなんだなと反省しました。

が、こんなことジェルメーカーは教えてくれません。
メーカーの販促に不利になるような情報は一切教えてくれないのです。

使う責任を甘く見ていたなと反省し、自分で調べるしかないなと、
成分表示を確認したり、リトマス試験紙で調べるようになりました。

それ以来、私はオーガニックジェルやエシカルマニキュアを使用していこう。
ウェルネスに拘ろう。と、心に決めました。

ただ、今はまだ知識を蓄えたいので、
サンディングやノーサンディングに囚われず、
色々なジェルメーカーのものを試してみています。

「善い」と謳われているものが、自分にとって本当に「善い」ものなのか。
ご自身で見極めてください。

価値観は人それぞれ。
「使用感」「パッケージ第一」「ブランド名命」「この人のファンだから」
決め手は何でもいいと思いますよ!

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