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ブックライティングはマラソンではない。1000mを43回走るイメージで
ブックライトは難しい?
ブックライティングに挑戦したい人から「一冊の本を書くのって、難しいんでしょうね……」と言われることが多いんです。
だけど、意外にそんなことないですよ。
2000~3000字の原稿を、構成を考え抜いて書けるなら、それが1冊分(約8万字から10万字)になっても書けます。
ホントです。その理由を説明します。
入れ子構造に
1つの「小見出し」のなかに〝はじめ〟〝なか〟〝おわり〟のような構成がある。これは2000字の原稿でやっていることでしょう?
その小見出しがいくつか集まって「章」になるんだけど、その章のなかに〝はじめ〟〝なか〟〝おわり〟があるように構成するんですよ。
さらに、そういった章がいくつか集まって「1冊」になるんだけど、その1冊のなかに〝はじめ〟〝なか〟〝おわり〟があるようにするーーというだけです。
リーダビリティを生むには?
1冊、約8万字を書き切るって、最初は「まるでマラソンのようだ」と思ってしまいがちです。
でも、マラソンだと考えると、途中でリタイアしちゃいます。
書き手も、読者も。
1冊を書き切るには、42.195㎞を走るのではなく、1000m走を43回走るイメージを持つのが大切です。その疾走感がリーダビリティを生みます。
「マラソンに挑戦する!」となると、腰が引けますよね?
でも、「1000m走を43回走ればいい」と思うと、どうでしょうか?
なんだ、たいしたことない?
そのとおり。やれば、できます。
誰にでも「初めて」はある、というだけのことです。