記憶の風景16 (ベルギービール・ウィークエンド 2012年~2018年)
先日暗~い詩を投稿したので、今日は少しお祭り気分を味わえるビアフェス系の話題をば・・・(^_^;) ということで、今回の「記憶の風景」は、ベルギービール・ウィークエンドというイベントに関する記事です🍺
私がベルギービールにハマり出したのは、2011年に初参加したベルギービール・ウィークエンド大阪がきっかけでした。このイベントでは、まず上👆のような、毎年少しずつデザインの変わるイベント専用グラスとコインを購入して、自分の欲しいビールがあるブースで注いでもらうというシステムです🍺
👆こんな具合に、各ブースで色んなベルギービールが販売されています。種類によって値段というか、コインの数が違っていて、それがわかりやすく商品名の横に表示されています。専用グラスを手に持ったまま、気になるビールのサーバーがあるところへ自分で行かなければならないので、途中で人にぶつかったりして、うっかりグラスを落とさないか、ちょっと不安になるんですけどね💦
ちょうど今時分の季節から始まり、横浜、名古屋、大阪・・・・・・等々、順繰り主要都市で開催されていくのですが、今年は言うまでもなく、開催を見合せています。私が相方と二人で昨年の今頃参加した横浜開催のBBWは、すでに中止。名古屋と大阪はとりあえずは延期とのことですが、コロナ状況次第ではすべて中止となってしまう可能性もあり、今は定かではありません😢
ところで、今でこそすっかりベルギービール好きの私ですが、実は、このイベントに初参加する以前は、ビールというもの自体いまいち好きになれず、アルコール度数の低さから、お酒のうちとすら見ていなかったんですが、このイベントでベルギービールに巡り会って、見方が一変しました!
喉ごし重視で淡泊で、あくまで料理を引き立てる脇役として、個性を抑えて仕上げられた感じの日本のビールとは対照的に、ベルギービールは(種類にもよるけど)味も香りも濃厚複雑でパンチのきいた個性があり、一度に色んな満足感が得られるのが特徴です。まさに、周りと違う言動で目立ってしまうことのないよう、自分を抑えまくって表に出さない日本人と、自分の個性に自信を持って、はっきりとした主張やこだわりを押し出し最大限に活かそうとする欧米系の人々との気質の違いが、そのまま表れたような印象です。(← もちろん、どっちがいいとか悪いとかではなく、私には個人的に後者が合っていた、というだけの話ですが。)
地ビール系なのでコストは高いですが、大量生産では決して味わえない独特の味わい深さがあり、「こんなビールもあったなんて!😲☺️」という驚きで、冒険心を満たしてくれますよ。優に800を超える銘柄があるそうですが、見事に個々様々違った味と香りをしていて、全くマンネリ化していないのが更なる驚き! そりゃあ、ギネス認定されるわけです👍
あ、ただし、ハーブなどをふんだんに使用しているため、定義の上ではビールの分類にはならないとのこと。(あくまで日本の定義では、という話ですが、表示の上で発泡酒扱いされています。)その濃厚さやアルコール度数の高さからしても、日本のビールとはかけ離れていて、ビールというよりはワインに近い存在感かな、という印象ですしね。味があまりに独特すぎて、ワインに似ているとまでは言えませんが・・・。
── う~ん。こりゃかなり表現が難しい💦 物書きのくせに表現の限界で匙を投げるのもどうかと思うけど、飲んだ人にしかわからない世界かもです🙇 音楽にたとえるなら、オルタナティブってとこでしょうか? もはや既存のジャンル分けとか定義なんてどうでもいい!と思うほど、それ自体で独自のジャンルを築き上げている感じです。他の酒類とは全く別物のお酒と思って飲んだ方が、先入観なくそのまま受け入れることができて、いいのかもしれません。たぶん、自分は元々ビール好きだと認識している人よりも、私のように、酒は好きだけどビールはこれまで興味がなかった、というような人の方がハマると思います👍
ちなみに、私がこれまでに試した山ほどのベルギービールの中で、特に気に入ったものはというと・・・・・・▼
ロシュフォール10(← パンチのきいた口当たりと、濃厚でどっしりとした高級感のあるトラピスト。あ、トラピスト・ビールというのは、世界に12箇所限定でそれと認められているトラピスト会修道院でつくられるビールのことです)。不死鳥のラベルが歴史を物語る グリムベルゲン・オプティモ・ブルーノ(← 最近出回っている缶入りは甘ったるくて微妙な味らしいけど💧、元からある瓶の方は美味です👍)。 グーデン・カロルス・クラシック(← 定番で王道、皇帝の名を冠した洗練された逸品です)。グーデン・カロルス・アンブリオ(← 他にはない独特の風味の限定酒)。 オルヴァル(← 味自体は、ベルギービールの中では比較的にさっぱりとしたフルーティーな感じで、夏向けの飲みやすさなんですが、ミステリアスで妖しげな香りがクセになる逸品!)。 アヘル・ブラウン(← 焦がしのような香りと甘味のバランスが絶妙なブラウン)。
以下、更に個性派揃いで少しマニアックなラインナップになりますが、月のマークがシンボルのストラッフェ・ヘンドリク・クアドルペル(← 私好みの濃厚でパワフルでクセの強い黒です!)。 ストラッフェ・ヘンドリク・トリプル(ストラッフェ・シリーズ独特のクセのある香りがする濃厚なゴールド)。 サンフーヤン・キュベ・ド・ノエル(← 元になっているサンフーヤン・ブリューンも大好きですが、更にハーブを多く使用して複雑な味と香りを実現したこのクリスマス限定ビールは、絶品・別格です👍)。アベイ・デ・ロック・スペシャルノエル(← こちらもスパイシーな Xmas 限定商品ですが、私はロシュフォール10と並んで一番好き! というくらい気に入っているので、毎冬ダース買いしては一年中飲めるようにしています (^_^;) これをオーダーできるお店は専門のビアレストランでもめったにないんですが、私は一番よく飲んでいるベルギービールです👍 好きすぎる💖😍)。 ブッシュ・ド・ノエル(← ケーキと同じこの名の通り、もちろんこれも Xmas 商品。度数がかなり高く、ラベルに記載されている度数を上回っているのか、あるいは身体の温まるハーブとの複合作用なのか、アルコールの回りがやたら早いストロングエールなので、酒に強い人にしかオススメできない秘密兵器です😅 私の知人友人は、これを飲んだ直後に全員爆睡していました:笑)。ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ(← 夏に飲みたくなるお気に入り。成城石井とかでも見かけますが、ハマる人はハマる、苦手な人は絶対に無理、という、日本人には馴染みのない酸味が特徴の個性派です)等々・・・・・・。
あと、以前の記事で紹介したこともある、京都の行き付けのお店『刻シラズ』で初めて飲んだ、アルデンヌ・スタウトやトルファ90 あたりもお気に入りです💛
・・・って、もう、挙げ始めたら切りがないですね (^_^;) ようするに、濃くてスパイシーで重~いビール(特に黒)が主に私好み。でも、初心者や女性に受けるようなフルーツビールの中にも、「こりゃ下手なカクテルより美味!」と思うものはいっぱいあります👍 ただ一つ、意外と、日本でも比較的に知名度の高い定番のベルギービール「シメイ」は、私の口には合わないんですけどね。
▲上の写真(2012年6月14日撮影)は、ベルギーの人気アーティスト、DAAN(ダーン)のライブ風景。どことなく緊迫感のある妖しげな重低音をバックに、どこか哀愁漂う女性ヴォーカルのシュールな美声が加わりつつも、主役は翳のあるダンディーな男性ヴォーカル。ミステリー作家としての想像力を掻き立てられる独特のムードを持った曲想でした。
こういう屋外イベントでかかる音楽というと、大抵は、場を明るくする軽快なノリのものだろうと思い込んでいたので、予想外にミステリアスで翳のある彼らの音楽に、内心ビックリでした! 「こりゃ私好みだ! 早速CD探すぞっ!!」と心に誓って会場をあとにした冴紀でありました A^_^;)
👆たとえばこんな曲。
── ね? なんか独創的で翳があって、カッコよくないですか?
👆こちらは更に妖し〜いムードの漂うシュールな一曲。なんかこれに合わせた物語やシチュエーション(ミステリー系)が浮かぶようで、好きです、こういうの!
でもやっぱり、お酒で楽しく盛り上がるイベントの酔いどれミュージック、という感じではないですよね?(^_^;) 自宅でじっくり聴いて物思いに耽ったり、暗めの作品を創作するときに聴きたい音楽、という印象です。
▲さて、こちらは 2016年6月2日に行ったベルギービール・ウィークエンド大阪での一枚。
もはやイベントであれこれ試飲する段階を通り過ぎて、すっかり自分好みの味が固定されてきたため、時期を選ばずいつでも行けるビアレストランに入り浸るようになっていた私は、しばらくこういう屋外イベントの類いには行かなくなっていたので、二年ぶりの参加でした。
やっぱり、イベントにはイベントにしかない良さがあって、この手の楽しみは捨てがたいものだなと、改めて実感しましたね。
でもそんな貴重な楽しみの一つが、今は失われてしまったわけですけどね💧 果たしていつ頃になれば、こういうイベントを開催できるようになるでしょうか・・・・・・。日本のコロナ状況なら、ソーシャル・ディスタンスに気をつけつつ工夫を施せば、今年中には開催できるような気もしているんですが。もしこのまま大きな第二波が来なければ、当初予想していたよりずっとマシな結果となり、今後に希望が持てるんじゃないかな、と思えるようになってきた今日この頃。
これが単なる気の緩みではないことを願うばかりです。
▲こちらは神戸のメリケンパークで開催されていた2018年5月30日の画像。
けっこう風が強かったのが難点でしたが、大阪会場とは明らかに異なる落ち着いたムードが漂っていて、これからもここで開催してくれたら必ず毎年来るのに! と思うほど、場所的・雰囲気的に気に入ってしまいました。
でもその後、台風がこのあたりを直撃してしまい、甚大な被害が出てしまった模様💦 そのせいかはわかりませんが、翌年のメリケンパークでの開催はありませんでした。
ただ、この年は実は、二度もこの会場を訪れ、心ゆくまで存分にイベント参加していたんですよね 😁 一日目は相方と二人で行ったんですが、ほんの数日後、須磨海浜水族園のサメたち🦈に会いに行きたかった私は、その帰りにもう一度立ち寄ったのです。
── しかーし!
相方と二人で参加した初日とは違い、一人での参加だったためか、なんとこの日、日本在住と見られる三十代半ばぐらい?の外国人(← どこだか知らんが英語圏出身の人)からナンパされて、思わず固まってしまいました! なんと、跪いて流暢な日本語で、一緒にダンスお願いしますとのこと😆 爆笑
若い頃は誰も近寄れないほどガードが高くガチガチで、ナンパされるような可能性のある場を通りかかるときには、鬼のような形相で周りを威嚇しながら、のしのしと軍人歩きをしていた私(← それでもナンパしてくる人って、ホントにどこかおかしい人たちだなと思う💧)ですが、よもや四十を越える歳にもなってナンパされるとは思いもしていなかったので、完全に油断していました😱 西洋人から見ると、東洋人の顔立ちが幼く見える、というのはよくあることなので、たぶん私のことも、実年齢よりかなり若く見えていたんでしょうね💧 あるいは、単に酔っ払って訳がわからなくなっていたのか・・・・・・笑。
(うちの相方は「お前、俺と出会った二十代後半の頃と、見た目が全然変わってないぞ」と言っているけど、それはたぶん、私が怖いから言っているだけだろうと思います💧 自分で鏡を見る限り、年齢相応に賞味期限の切れた年増女にしか見えないので、マスクで顔を隠せる最近の状況は、実はちょっと安心感があったりもします😅)
とは言え、この日の相手は、過去に京都の鴨川や大阪の街中や難波ウォークなどで、私を不躾にナンパしてきたことのある、気持ちの悪~い感じのオッサン・お爺さんたちとは違い、珍しくまともそうな感じの人でした。ナンパ目当ての独り参加でもなく、女友達を含む複数の友人(同僚?)たちと来ていた普通の人のようだったので、中身が鬼女の私にしては例外的なことに、傷つけないよう丁重にお断りしておきました (^_^;) (← 過去の他のナンパに対しては、あからさまな怒り顔で「チッ!💢」と舌を鳴らして追い払うか、シカトするかのいずれかでした💧)
それでも、後でお仲間たちのところへ戻った彼は、わはははは! と皆に大笑いされていて、「なんて誘ったの? え、ダンス? そりゃあ、日本人相手にダンスの誘いは無理やわ~😆」とか何とか、口々に言われていました💧
ごめんね、こんな奴でも、すでにパートナーがいます m(_ _)m
しかも私は、見るからにあなたより歳上だと思います(笑)
でも案外いい笑い話になったので、後々振り返ると面白かったです🤣
※ ちなみに下のグラス👇は、このメリケンパーク会場で記念に購入して帰ったスーパー8というビールの専用グラスです。けっこうデカくて存在感があるし、とにかく形が可愛い!😍
それにしても、出身地の兵庫から、京都へ、大阪へと移り住むにつれて、つくづく驚いたのが、「世の中には、こんなにもいっぱいナンパする人がいるものなんだ😲」という点でした(笑) 自分がもし男なら、初対面の人を相手にそんなことをする勇気はないし、そもそも、よほど自分に自信がないとナンパなんてできないものでは? とも思っていました (^_^;) でも現実には、そんな羞恥心や自分を映す鏡、なんていう面倒くさいものは最初からどうでもいいと思っているような人たちが、衝動任せの軽〜いノリで、何も考えずに声をかけてくる💧
その上で、若い頃は、ナンパされる度けっこう本気でショックを受けて、内心めちゃくちゃ不快でした。「え!? 通称マフィアで通っていたこの私がナンパされるとは、なんたる不覚! ちょっと気を抜いて怒り顔や黒づくめの服装を控えるだけで、初対面の見知らぬ異性にホイホイとついていくような軽い人間だと見られるのか?💢 バカにすんな、失礼なっ!💢👹👊」と(笑)
── まあ、今ぐらいの年齢にもなれば、いちいちカッカせず笑い話として流せますけどね。BBWのときのように、相手の物言いが不躾でなければ、見くびられたような気にもならないし。
・・・・・・って、いつの間にか、ベルギービールの話題から遠く離れて、ものすごく低次元な話になっていましたね💦 失礼いたしました m(_ _)m ここしばらくは、コロナコロナで日常から笑いの要素が激減していましたから、この間抜けな話題でプッと笑っていただけたなら、幸いです🤣 ← いや、ドン引きされてるってヾ(-_-;)
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ではでは、最後に話を戻し、以前にもご紹介したビアレストラン『刻シラズ』の未来食事券(クラファン)のリンクを再び貼りつけて、この長~い記事の締めくくりといたします▼ 残り僅かな日数ですが、まだやっています。宜しくお願いします😉
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