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手から気を出すをマスターしたい人へ
こんにちは。気功師の佐伯です。
気功と言えば、手から気を出すイメージがあるでしょう。
北斗の拳とかドラゴンボールで雰囲気は伝わると思います。
実は、ただ気を出すだけで良いなら念じれば勝手に気は出ます。
用途もなく、ただ出すだけなら誰でもできます。
気にはいろんな情報を載せることができますが、誰もが見聞きし、経験したことがあるものは「感情」です。
「怒気」という言葉にもあるように、怒りの感情が部屋中にまき散らされるといったら思い当たるのではないでしょうか。
例を挙げましょう。
電車の中や、車の中、駅や道路で怒気を発するシーンに心当たりはありませんか?
声にも気は乗りますから、怒鳴り声が響くとその空間にいる人たち全員に怒りの情報の存在が伝わります。
「あー、なんか遠くの方がちょっとヤバそうな雰囲気だな」と思った経験があるでしょう。
これはネガティブなパターンのやり方ですし、気の用法としては自分にもダメージが残るやり方ですから推奨しません。
あくまでも例として挙げるだけであり、推奨する用法ではありません。
怒りのパターンで「気を出す」「気に感情(情報)を載せる」が理解できたと思いますから、もっと良い使い方を説明しましょう。
感情に任せた制御のしづらい気の出し方ではなく、理性でコントロールした良い気の使い方です。
まずは、過去の記憶、過去の体験から、嬉しい、楽しい、気持ち良い、清々しい、誇らしいといったポジティブな感情だったものを探しましょう。
何度か練習することになると思うので、電子なり手書きなりでメモしておいてください。
手前味噌ですが、こちらの記事を参考にしてもらうと記憶の探しの一助となるはずです。
さて、ご自分の利き手を見てください。
次に、ポジティブな記憶をひとつ思い浮かべてください。
できるだけ具体的に言語化します。
「徒競走で一番速く走ることができて誇らしかった」
こんな感じです。
リラックスして言語化していると、ふっと体感が浮かんできます。
淡くても味わうことができたら成功です。
そのまま利き手をぼんやり見ながら「誇らしい感覚を手から出す」と考えてください。
気に情報を載せるプロセスはこれだけです。
次は「自分が気を扱っている基準」を作りましょう。
今、「誇らしい(またはそれ以外のポジティブな感情)」を利き手から出しましたね?
では反対側の手を出してください。
今は利き手でポジティブな気を出そうと試みたわけですが、反対側の手にはそんな気配はありませんね?
何もしていないのですから、何も感じられないと思います。
利き手、そして反対側の手を見比べて(感じ比べて)みてください。
片方の手はポジティブな感じ、そしてもう片方の手は何もない。
これでフィードバックを取ることができました。
僕らは差を感じ取らないことにはフィードバックを得られません。
上記の手順どおりやってもらえたら、両手の感覚の違いについて何らかの差を感じ取れるはずです。
つまり、「自分は手から気を出せた」と「自分は気に情報を載せられた」という体験を得られたわけです。
ふわっとしたまま気を扱うのではなく、このようにしっかりフィードバックを取れる形で気を扱いましょう!
ポジティブな記憶から感情を抽出して、「手から出せるぞ」と体感できると、記憶のストックを集める動機にもつながりますよ。
pixabayより引用した画像