【8;swords】お前が持ってるもんは紙切れ一枚の癖に。
明日パートの面接がある。
正味7年ぶりか。何を準備すればいいんだっけ。
大学に行ったのに就活もろくにしなかったから、『面接』がなんたるかも正直しらん。意味があるのかも。
夫が、仕事中にも関わらず電話してきて、「面接の準備はできたか。」と聞く。”武器”は充分にあるんだろうな。と。
は?武器?
「君はカフェで学んだ接客マナーと、ナニーで身に着けた忍耐力と報告能力と、日本で働いてた時のタイムマネジメント力、それから英語学校の卒業証明もあるよね。絶対大丈夫。大事なのは”魅せ方”なんだよ。」
就活の指導もしてきて、コロナ渦で転職に滑り込んだ”エキスパート”は言う。
”準備がものをいうんだ”と。
準備なんかするかよ。
店の床掃き用員の面接に。在庫管理の頭数面接に。
私は、紙一枚で決まる人生に労力も時間も割かない。
あたしは忙しいの。
あたしの人生は ”仕事” 以外の人生だ。
紙切れ一枚で説明する事を放棄した人生だ。
あたしは主婦だ。母親だ。だれもすごいって言わないこの本職があたしの誇りだ。
野菜をもりもり食べる子に育てた。夜7時半に寝て朝6時に起きる子に育てた。いっぱい笑って怒って泣いて、好きなことに夢中になれる子に育てた。「ありがとう」と「大好き」が言える子に育てた。
わからないやつに説明してたまるか。
本職に支障をきたさない、副業を探して「やってる」んだよ。
夕飯の買い物のついでに面接に来てやるんだよ。
そいつらはあたしの誇りなんて理解しない。事情なんて考慮しない。
あたしだって「雑用して金もらう」だけの場所を探しに来てる。
要らないってならこっちが願い下げなんだよ。
あたしは誰にも迎合しない。
お前らがあたしに合わせるんだよ。
あたしは主婦だ。
それは人の命を産み育て、守り、未来を創る仕事だ。
それは何よりも誇らしくて、どんな仕事より大変で難しくて、
悩んでも答えはなく、休みもなく終わりもなく、
肩書も給料もない。世間から軽視される”仕事”だ。
それを差し置いてなにも優先しない、あたしの軸だ。
紙切れ一枚で伝えようなんて
ちゃんちゃらおかしいわ。
※「ノノガ」に感化され”ちゃんみな”ってみた私の『本音』でした。(´▽`)