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【審判】みんな、フィジーに行ったらいいと思う。

**記事読了に10分ください**


疲れてませんか。

人生は自転車に乗っているようなものだ。倒れないためにはこぎ続けなければならない。


それはたぶん、

情報過多です。

荷下ろしにフィジーをお勧めします。


フィジーと言えば、運命の輪の中でお話しましたが、行くことになっていたが土壇場でキャンセルした場所です。

10年の時を経て、ご縁がありました。

両親が、なかなか日本に帰ってこない私たち家族を見かねて(!)
フィジー旅行をプレゼントしてくれたのです!
現地で落ち合う旅程で、6泊7日で行ってまいりました!!

フィジーはただのパラダイスじゃなかった!

私達が宿泊したホテルは、リゾートホテルで、
朝食付き、ホテル併設のレストランが2件とバーが1件。
なんですが、


それだけなんです。
半径10キロ圏内にそれだけなんです。

コーラル・コーストに行きました。

ホテル併設のレストランに飽きたら街に繰り出して...?
なんて、
Good Luck!!ですわ。
(タクシーがくればいいね。バスも30分に一回。運転手がいれば来るかもね。もちろん帰りも運しだい。というか、近くの街にめぼしい店があればいいね。そこ、今日開いてればもっといいね。)
そんな、いわゆる辺境の地です。

Eaglesもびっくり。
国際空港から一本道の(舗装されきってない)くねくねハイウェイを(結構年季の入ったシャトルバスで)で2時間ほど移動して、
やっと着いたリゾート地です。
着いただけでスウィーッッ・サーマ・スウェッッ!!!!(二つの意味で)
あと10分くねくね道続いてたらどうなった事か…

つまり、ほんとにほんとに、ほんっとに何もないところ。

世界にはまだ、こんなパラダイスが存在するのですよ。皆さん。

荷下ろしにはぴったりでした。

リゾートの構造は、一棟貸しシステムになっていて、
受付から敷地内をずんずんと歩き、部屋に案内されました。
一応、Wi-Fiが使えますが、受付から電波が届くところでしか使えません。
つまり、部屋にはWi-Fiの電波すら通ってないのです。

強制的にデジタルデトックスです。
私のスマホは一週間、カメラと日記でしたので、
6泊で充電は一回しかしませんでした。

そしてそこで得られる経験があまりにも美しかったのです。

常識覆るホスピタリティ

現地の方々、とてもよく働いてらっしゃったと思います。
ベテランホテルスタッフの女性なんて、ゲスト全員の名前を憶えて呼んでくれたり、
すれ違うとみんな手を止めて「ブラー(現地語のハロー)」と笑顔で言ってくれたり。

だけど、これいうと、語弊があるかもしれないのですが、
このリゾートで一番のMVPスタッフ(?)は、
地元の野良犬・猫さんたちです!

まず、チェックインをしてエスコートしてくれたのは、
荷物を運んでくれた男性ホテルスタッフと、
子犬を生んだのであろう野良犬さん。
おっぱいをでろんでろんとぶら下げて口角上げてまっすぐな眼差しでこっち見ながら部屋までついてきてくれました。

動物大好きな双子の娘たちは移動の疲れも忘れて大興奮でした。

部屋は、オートロックが効かなくて閉め出される事件が数回起こり、
家族の一人がレセプションに報告に行く間、
猫さんたちが代わる代わるお相手してくださいました。

千葉県のあのリゾートのあのネズミさんより会うと嬉しかった。

無給労働も甚だしいのに、ゲストを見かければ寄ってくる健気な野良猫さん達。ご飯とかあげなくてもサービス精神10/10でした。

プライベートビーチにまでついてきてくれたりした

私たち家族は、あまり細かい事気にしない派の人間ですが、
お部屋は、清潔感<生活感 のあふれる感じで、
4人が泊る部屋にタオルが3つしかなく、
追加のタオルを頼みましたが次の日のお昼に来たり。

水道水は飲めるとうかがっていましたが、
部屋の水道水はなんだか茶色がかっていたりしたり。
(飲めましたけどね。飲みましたけどね)

あとは、ゲスト用に設置されたガジーボに
ホテルスタッフが昼寝してたりとか、

カップルが使いたかったらどうすんのよ。


(細かくないけど)、結構な宿泊費払ったんだけどなぁ
なんて、野暮な感想が出る場面はちょこちょこあったりしたりはしました。

だけど、それでも最高な思い出が作れたし、また機会があればこのホテルに行きたい!と思える旅行でした。

そうさせてくれたのは、なんといっても、ロケーション。

手つかずの海どーーーーん


海からのどーーーーーん


満月のどーーーーーん

私たちはあくまでも「お邪魔させていただいた立場」であり、
細かいことうだうだ言ってもしょうがない場所だという事をわきまえなければならないと、思い知らされました。
お客様とか神様とかカスハラとかめんどくさい事いうのは時間の無駄だという事です。
フィジアンのホスピタリティを日本や「うち」の物差しで測ることは
コミュニケーションのすれ違いを起こし、楽しい思い出を台無しにしてしまいます。

実際、1週間の滞在で、文句言ってる様子のお客は1組で、人目もはばからずいい大人が怒鳴り声をあげていました。
通り過ぎながら「枕が一個足りないくらいで。」と冷ややかに見ちゃいました。
他の、正味50人ほどのお客さんは、みんな常夏モード。
細かい事気にしたら負けって知っている様子でした。

(そう、文句言ったやつ、負けなんです、彼らは負けてました実際。)

みなさんに伝えたいのは、
郷に入って郷に従うってこういうことよ!!!
ということ。
(フィジーに行っただけで偉そうにすんな。)


それから、前述しましたプライベートビーチ。(と言えるほど周りに人が行き来する気配がない)
どうですか。(写真参照)無加工ですよ。
どこまでも広がる浅瀬。ずーっと向こうにサンゴ礁があって、それが堤防になってるから大きい波はそこでストップするんです。


35歳です。こんな写真を撮りたくさせるのはこの海の罪です。

あぁ、私も、この地球(ほし)の一部なんだ。

って、なんかクサイですけど、この海に浸かると思わされました。

シュノーケリングマスクをして、ぷかぷかと、
ただ、私に働く力にゆだねました。
私は努めて、何もしない、ということをしました。

こんなことできたの、生まれて初めてでした。

ただ、ゆらゆらと、海の水が私を運ぶままに任せていると、
色とりどりの魚たちと目が合います。
目の前を優雅に通り過ぎます。
隠れていた生き物たちも用事を済ませようと出てきます。

私は、海と一体になりました。

魚たちは私を、
侵入者でもなく、敵でもない、
ただそこに在るものとみなしました。

向こうのほうではイルカの超音波の声が聞こえるような気がします。

水面では私の体を包み、ちゃぷ、ちゃぷ、とリズミカルな音を立てて撫でていく海の水を感じます。

今まで触れたことのない光景です。
感じたことのない感情です。
私を人間としてではなく、
ただ、地球(ほし)の一部として迎える自然に
私はただ、ゆらゆらと力を委ねる。
永遠になれる一瞬でした。


忘れていました。

これは、タロットカードの意味に沿って自分のエピソードを語る
タロットエッセイでした。

【審判】のカードは、気づきをもたらすカード
何に気づいたかって、
フィジーに行って以来、私、これまで以上に
細かい事気にしなくなりました

もともと細かくないですけど(三回目)
究極、私が生きているのって、それだけで素晴らしいんだ。って実感できました。

月並みな表現ですけどね。

だけど、あんな経験ができたのは生きてたからだもんなぁ。
得したなぁ。
やっぱ、生きててよかったなぁ。
生きてるうちに同じような瞬間、もう一回経験したいなぁ。

って、思ったんです。

だから、

みんな、フィジーに行ったらいいと思う。

あなたも地球(ほし)の一部。
生きていることが素晴らしいんだから。


サポートはなるべくあなたの見える形にして使いたいと思います。大切に熟考して使います。お気持ち頂けたら本当に舞い上がります!!!