花金鳳花日記 2019年9月19日
夏のフェスが終わって燃え尽きていたのも束の間でHリゾートとの作家コラボで作成した商品が完売したと連絡が来たので、追加で納品した、その上で新作の作品もお届けできた。
納品するする言っていつもできないでいる、納品するする詐欺なのでお尻を叩いてもらって助かった。何故かあと一歩で納品出来るところまで来ると何らかの急な仕事が入り愚図愚図してしまう。
そんなこともあるし、待っててくれる人が複数いると何処からお届けしていいのか分からず優柔不断になってしまう、そんな時は先方の熱意がお届けを決める決定打になる。
お届けに行き、置いてある自分の作品がどう陳列されているかのチェックを入れる、1つ1つ状態を注意して確認する。
アシスタントに頼んでラッピングしたのでちょっと粘着が甘い、全部自分でやりたいが納期や仕事が立て込んでいるとそうもいかないので妥協するしかないが、心苦しい。
自分の監修でやったものはいつもビシッとしていたいが、まだ思い通りにいかない。人に自分のレベルを要求するとストイック過ぎて誰もついて来られなくなってしまう。自分の手を離れて納品後取り扱ってくれる人にも作品の持ち方などを良くお伝えしないとならない。
私の作るものは見た目以上に繊細に作られているので乱暴に扱うと形状を保てない。一般の人の力の入れ方や乱暴さにはいつも驚く、何かを作ったことが無いのだろう。
購入する人もちゃんと扱える人を選ばなければと思う。殿様商売というか、上から目線の姫様商売である。
しかし売店の棚を大きく陣取っているので出来る限り収益を上げないと申し訳ない。
作品も初めは一つのパターンだったのに五種類に増え、図らずしも何故か徐々に自分の陣地を拡張してしまう。
ご依頼があるのだからもっと感謝の気持ちを持たないとと思うのに、何故かいつも逃げ出したい様な、申し訳ない気持ちになる。
もっと自信を持ってお届けしないとそっちの方が申し訳ないのに。
販売している空間はインテリアにも拘りや面白みがあり、工夫しているので作品を置いてもらうのは光栄だけれど、自分の作品を置くと、高級感がある空間でも、どこでも自分の部屋の様になってしまう。
今回新しく納品した作品は京都の和紙を使ったラッピングが好評で面倒でもやった甲斐がある、海外の方に日本の紙の良さを知って欲しい。
まだ東京のギャラリーとその他の注文が2件ほどたまっているのでやらなければ。規模の大きなものから片付けているので、いつでもいいと仰ってくれてる個人のご依頼がどうしても後回しになってしまう。
先日ゆるキャラの仕事で警察署にお招きいただいた時に警察署長にも愚痴をこぼしてしまったが、気の所為だとわかっているのに疲れていたので気分が落ち込み、誰にも必要とされていない様な孤独を感じていたので、お招きいただき必要とされている事に元気をもらった。
国民を取り締まる側の警察が嫌いという人は結構いるけれど個人個人は献身的でエネルギーのある人が多いので私は警察官が好きだ。とてもよくしてもらっている。
そろそろ清水港の展示も本決まりで、色々な手配をしつつ、来年の湧水群の展示も実現しそうだ。今月26日のワークショップする担当の方からテンション高めのラブコールがあったので、私のテンションも上がった。
10月の初旬は展示とワークショップで埋まってしまったが、それが終わったら本格的にMaison &objetの準備をはじめたいと思う。
本日の夜は19時からテニスを習いに行った。
コーチが球を出す時いつもMärchenさんと呼びながら出してくれて嬉しい。
必要とされている実感があれば心が満たされる。
生きている豊かさを感じるのは自分と対話する時間を取れた時。
1日にあった出来事を思い返して一つ一つ噛みしめる事の芳醇さよ。
ルドルフ・シュタイナーは日々の事を逆から思い返せと言っている。
何故だ?何故はじめからではダメなのか結果から原因を考えろということか。