嫌な感情を客観視するには、嫌な感情に"価値を見出す"
「誰かのことが認められない。許せない。」
その感情ごと客観視できればだいぶ楽になります。
客観視するというのは、一般的には、事実と感情を分けることと言われています。なんのこっちゃ!?という感じですが、説明します。
職場の人が嫌だ!という感情があれば、どういう態度が嫌いかよく考えて見てください。
私「これ、手伝ってもらえますか?」
Aさん「なんで俺が?」という、その口ぶりが気に入らないとしよう。
事実は、Aさんが「なんで俺が?」と言った。
感情は、”なんだこの非協力的な態度は!?”です。
正直、私はこれではあまり客観視が難しいと思っています。
この事実と感情の分離に加えて、"価値"を考え、見出すことで、驚くほど客観視できると思っています。
この例での価値は、”自分って非協力的な態度は認められない人間なんだな。って気づけた。”ということです。この負の感情が浮かんだことを"問題"として見ないことです。ここに価値を見出すことで、自分は一つ成長できるようになります。嫌なことでも役に立つ価値があれば、感謝さえ感じ、仲の悪いことすらありがたく感じてきます。すると、驚くほど客観視できます。
逆説的に言うと、一つ一つのことに価値を考えることが大事ですが、全部考えていると大変なので、こうした負の感情のときだけ、考えてみるということです。強い感情のときに自分が現れるので、自分を客観視しやすく、自分を成長させられます。
職場でうまくいかないことがあっても、それは"問題"ではなく、"価値"のあることです。
それはあなたにとってだけでなく、周りの人にとっても、会社にとってもです。
なにか嫌なこと、問題が起きたら、"事実"・"感情"・"価値"を分けてみましょう。驚くほど楽になりますよ。