労組満足度向上術 (9/16)ニーズ起点の活動計画立案
書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。
後半戦のスタートはレク活動の見直しから
ポイントその9〜12はレク活動をどのように見直してきたか?
ポイントその13〜16は職場改善をどのように見直してきたか?をシェアしていきます。
ポイントその9 ニーズ起点の活動計画立案
また取り組み始めたのは、ニーズ起点での活動計画です。
組合員に直接アンケートを取れることは、労働組合にとって最大の強みです。実際のニーズがどこにあるかを調査した上で活動を組み立てるという、マーケッターとしてはそんなチートだあるのか?というような状態ですが、それができるにもかかわらず、それをやろうというと意外と尻込みしているのではないでしょうか。
調査したからには実行の責任が伴います。しかし、それぐらいしないと組合員のためにやっているとは言えないと思います。しっかり組合員の幸せにコミットメントしていくという決意でもあり、組合員としてはアンケートという形で活動に参加を始めているので、自然と参加意識も高まります。
そして活動を続ければ、来年はこんなことやってほしいなというアイデアさえ出てくる可能性があります。そうすれば、労働組合というサービスはどんどんとグロースしていくでしょう。それを活かすも殺すも労働組合という所と心得なくてはなりません。
ではニーズ調査をどうするか?実は委員に方のやりたいことをやってもらう。実はただそれだけなんです。これには二つ理由があります。
一つは先ほどから言っているように、それが「組合員のやりたいこと」だから。委員と言えども、一組合員です。その人がやりたいというのだから、参加したいという人は一定数いるのです。ここで変に口出しをしてしまうと、必要とされていないものになりがちです。結果的に参加者が少なくなってしまいます。違うんじゃないかな~と思う瞬間もあるんですが、少し任せてみることが重要です。そして任せきるために大事な工夫は複数の活動を並行して進めることです。そうすれば、一つ当たらなくても、全部の活動がこけることはない。もし前年で好評な活動があって、それを続けていれば、一定の活動のベースを保つことができ、安心して挑戦を任せることができます。
もう一つの理由は、それが「委員のコミットメントを引き出す」からです。自分でやってみたいと言ったからには、途中でやめることは基本的にありません。今まで見たことがありません。委員を引き受けた以上、やってくれるというのが経験です。そして信じる必要があります。進みが悪ければ、ガイダンスすることはあっても、決してリードはしない。活動が成功すれば、万々歳。活動がもし失敗したとしても、その人にとって一つ糧となるのです。なんだかんだ仕事ではないのですから、それくらいドカッと構えておくくらいでちょうどいいのです。
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