「HEADLINER」ニュースの記事を選んだだけなのに…
もしあなたがニュース(情報)を操れるとしたら…?
それができるのがこのゲーム。
ヘッドライナー
プレイヤーがやれることはこれだけです。
なのに
それだけで世の中が変わっていく…!
自分の選んだ記事が世の中にどのように影響を与えていくか…
その結果が家族にも…そして自分にも及んでいく…
選択と結果を通して
色んな事を考え、感じさせてくれます。
◆ゲーム進行
進行は
会社(ギャリメディア社)
↓
帰り道
↓
愛しの我が家
で1日が終わります。
プレイヤーのすることは
ハンコを押して家に帰るだけなので
お手軽にできます。
ただしシンプルな作り故にダイレクトに迫ってきます。
◆プレイ時間
8日間の出来事なので
プレイ時間は一周30分くらいです。
◆お値段
値段もお手頃な価格です。
(定価でもワンコインレベル。セールだとかなりお安く手に入ります)
◆世界観
●この都市では「遺伝子工学」が進んでいて、住民の大半が遺伝子組換えを施しています。
遺伝子組み換えにはメリットもあるけど
組み替えた故に発生するデメリットもあります。
●隣国では戦争がはじまりそうです。
もし戦争が起きたら多くの難民が
避難して来ることになります。
●主人公にはパートナー(配偶者)と娘がいます。
パートナーは薬局に努めています。
娘は大学進学を控えています。
家族は自分を含め、全員組換えをしています。
◆対立
人々は様々な意見を持っています。
それは相反するものもあり
対立が激化すると差別に繋がっていきます。
●組換え者(マジョリティ)か純身主義者(マイノリティ)か
組換えを行っている人は「組換え者」
行っていない人は「純身主義者」
と呼ばれています。
大半の人が組換えをしているので
「組換え者」はマジョリティ(多数派)
「純身主義者」はマイノリティ(少数派)になります。
●難民を受け入れることに賛成している人と反対している人
人道的な観点と経済的な観点の対立にもなります。
●医療か教育か
遺伝子組み換えにもお金がかかり
組換え特有の疾患という問題も抱えているので
医療費の問題はギャリクシアの人々にとって大きな問題です
教育にもお金がかかります。
子どもに将来の選択肢を与えるには十分な教育が不可欠になります。
(通行人の会話で「字の読めない人も居る」ような描写があります)
●自分の出世
中立を保つより偏向報道した方が読者ウケは良くなるので
会社は「偏向報道」を推奨してきます。
読者を獲得すると昇進でき
上級ヘッドライナーになれます。
爆発的に読者を獲得すると地域統括ヘッドライナーになれ
給料も上がれば福利厚生も厚くなります。
出世を求めて社の意向に沿うか?
差別のない世界を目指して中立を貫くか?
こういう私的な問題にも直結する選択も迫られます。
◆選択の結果迎えるエンディング
ギャリクシアの連中は思いっきり「メディアに踊らされる」上に
デモはすぐやるし、果てには暴動すら起こすくらい
エネルギーをくすぶらせています。
警察ですら踊らされます。
ニュースが世論を動かし
世論の莫大な力が世の中を動かしていく。の図ですな。
真逆のニュースもあったのに
選んだのはプレイヤーなので
「プレイヤーが世論を動かした」ことになるのが怖いとこです。
エンディングは数行の文字だけです。
など、この行の項目それぞれにたくさんのパターンがあり
行の分だけ組み合わせが存在するので
無数のエンディングがあることになります。
まあこれはゲームなので
偏向報道ワッショイしてもいいし
公正な記事選びをしてもいいし
私利私欲に走ってもいいです。
ただ、やっていて「現実の比喩と象徴」と捉え
想像を巡らせることができるか…
感性と想像力を試されるゲームでもある気がします。
いつもはキャッキャしてますが
たまにはこういうのもいいですな。
◆攻略
はじめは何も考えないでプレイすることをお勧めします。
周回して他のエンディングを見たい時や
実績を集めたい時は
キーポイントを抑えてチャートを作れば
結構簡単にできます。
ただたまに意外な選択とその組み合わせが
エンディングに反映されることにもなるので
大きなことにばかり目を奪われていると…
このゲームは「百聞は一見に如かず」なところがあるので
実際のプレイを次の記事から載せていきたいと思います。
ちなみに次作に当たる
「ヘッドライナー:ノヴィニュース」も発売されてます。
どちらを遊んでも良い
どちらも遊んでも良い
ゲーム内でも
どういうプレイをしてもいい。
全てはあなた次第。
あなたがヘッドライナーです。