【Crime Scene Cleaner】死欠の電話
そして無情に電話が鳴る。
わかったよ…メールをチェックするか…
エレナ、よく頑張ったな…
お父さんも早く一緒に過ごしたいよ…
せめて…君が自分の治療費と俺の給料に気づくまで…………
そして…
ジム…電話でもそうだったが…
なんだか余裕がない…
ああ…やっぱり疲れてたのか…
まあ、仕事だ…
この仕事、ロケーションサイズは最大だし
ボディカウントも13と、今までで最高の難易度だ。
あちこち歩きまわり、コンテナを開けたら
そう。俺は仕事中、ずっとジムとのレシーバーはオンにしている。
それがここの目標にもなっている。
OK。
掃除をしながら、武器を拾って
死体を運び続ける…………
ここではこのキーカードを4つ見つける必要がある。
そして証拠を集めていく…
…金に困ってる奴ばかり…
それを払ってやるとか言ってここで強制労働か…
俺のことはこのファイルにはないのかもしれないが
こうやって調べられてたんだな…
まあ、ジムの娘のパーティーの掃除の時の会話で
当然やってるだろうと思ってたけどな…
ジムにこんな口をきいたら普通なら俺も始末されてもおかしくないんだが…
徐々に見えてきたな…
だが、立派過ぎる武装と言い
旗を振った奴は金のことだけではない気がする…
!
これは…ジムとそのつながりを調べたものか…?
俺のことも調べられていたか…
まあいくら「警察」は来なくても「ジムの敵は」…だよな…
しかし俺の車は
ナンバーもないよくあるトラックなんだよな…
そのおかげか、なんとか俺のことはつかめなかったようだな…
そして…糸の伸びている中央にいつこいつが…
はじめまして…ジム…
あの脅迫ファイルを作れるんだ。
確かな情報網も持ってる。
すぐ駆け付けられる兵隊も持ってる…
ジムは結構な組織を作り上げていたようだが
誰も信じられないよな…
でもこの程度のジョークは流してくれるんだよな…
くれてるんだよな…?
そして最後の証拠…
あ…ああ…………
そういうことか…
それなら全てをかけて、この武装を整えて
ただでさえ不満に満ちた労働者を扇動して
クーデターを起こしたのも分かる…………
もう、なんか会話が部下と上司とかでもなく
友人のようになっていってる…
ジムを信頼しきってるわけではないが…
そしてジムのオフィスへ…
く…そりゃ初見でこのステージでシークレット全回収は無理よ!
時間見てくれよ!!!
でも集める。
ふう…
ここで最初俺が1番てこずったのは「最後の証拠」のコンテナに入ることだった。
多分ダッシュジャンプが上手い人は難なく行けるんだろうけど
ヘタクソな俺のやり方を一応記しておく。
こんな簡単なことに気づかず俺は1時間以上
死体があったコンテナからのダッシュジャンプに挑んでたんだ!!
<エンディング>
ジムとの連絡専用レシーバーを投げ捨てたコヴァルスキー
スタッフロールが流れ終わった後…………
良いマグカップでくつろぐコヴァルスキー
は?
…………え?
誰これ…
だってジムって
これだろ?
他の証拠があれだけ正確だったのに
メインターゲットで雇い主のジムの写真を間違うかよ!
どんだけダイエットしても若返らないだろ!
つか高速で飲酒暴走で逮捕って…運転手くらいいるだろ。
百歩譲って誰も信じられなくて自分で運転してたとしても
あんな「お金くれたら何でもヤリマース!」みたいなガキに組織犯罪のボスが務まるとも思えん。
まあつまり…………
このスケープゴートを堂々と「ビッグ・ジム」として逮捕して
「ビッグ・ジム」だ。と報じた…………ってことは…………
当然だろうね…
警察もマスコミも、握らされてますね…………
本物のジムは、あの困った娘も連れて
どこかで力を蓄えているのだろう…………
エレナはまだ戻ってこない。
戻ってくる日を待ちながら
俺も俺の平穏な日常に戻ろう…
またジムが連絡をよこさないことを祈りながら…
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