『恋愛前夜』
著者:鎌田敏夫
初版発行:平成7年11月25日
発行所:株式会社角川書店
走り幅跳びが、一度も満足に出来なかった。
いつも踏切りで失敗する。
助走しているうちに、踏切れなくなってしまう。祥子は、恋に対してもそうだった。
ー友達の恋人と一夜をともにした時、初めて思い切りよく踏切れたと祥子は思った、、、。
友達の恵子に嫉妬していた。
恵子のように跳びたかった。
その思い悩む心の溝で起きた、一度だけの出来事。たった一度だけのことだから、素敵なのだろうか、それとも、、、。
心が裂かれるほど張りつめた、欲望と傷心の恋の話8編。
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