テレビ屋気取り #8「田村淳のコンテンツHolic(vol.2)」(2020.11.19)
こういう表現が正しいのかわかりませんが、今週はコンテンツが豊作だったような気がします。
(個人的に時間に余裕があって、落ち着いて笑いながらテレビなどを観ることができただけです…)
YouTubeで毎週投稿しかけて、1人でそれをこなしていくことの大変さを痛感しているので、レギュラーで毎週のオンエアを成立させている人たちの苦労はよくわかっているつもりです。豊作という言い方には語弊がありますね。
ただ、観る人の感情ってすごく大事だなと最近すごく感じます。その時の気分で見え方って全然違うだろうし、感想も変わってくるのかなと思います。これは作り手がどうにかできる範疇の話じゃないかもしれないですね。
とても抽象的な感じにはなりますが、
フラットな人ほどコンテンツで動かしにくいのかなとは感じています。
(感情面やコンテンツの内容への関心度的な観点で)
こんな感じで、今週も「テレビ屋気取り」はじめていきたいと思います!
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紹介する番組:「田村淳のコンテンツHolic」
8回目にして同じコンテンツを2回目取り上げるのが、果たしてどうなのかはわかりませんが、今週はこの熱量をどうしても伝えたくて、勢いだけで書きたいと思います。
番組の概要については、前回のこちらの記事を読んでいただければと思います。
今週なんと言っても注目したいのは、TBSテレビで「水曜日のダウンタウン」などを手掛ける藤井健太郎さんがプレゼンターとして登場したことです。
テレビの裏側に興味がある人なら誰でも知っているであろう藤井健太郎さん。
意外にも、テレビに出役として登場するのは初めてだそうです。
以前何かのインタービューで、自分がスタジオ収録中にMCからイジられても、流れ上問題なければ極力カットすると言っていたのが印象的だったので、今回の登場は意外でした。(記事を探しましたが、見つかりませんでした…)
淳さんが今回のプレゼンターを知らされる場面(スタッフさんから資料を手渡されるシーン)で言った、
「地獄の軍団軍団長」
という称号はカッコ良すぎますよね。
「トップクリエイターが普段どんなコンテンツをインプットしているのか」
これが今回の見せ所であり、視聴者の誰もが思っていたことでしょう。
当然私もそれが気になって、2週間ずっと楽しみにしていました。
では、今回は前回よりも少し細かく、気になった点をテレビ屋気取りの視点から注目していきたいと思います。(私見なのであしからず)
テレビ屋気取りのここがすごい!:「やってることが変わらない」ということの難しさ
最初に言っておきたいのが、今回はコンテンツのすごい点というよりは、番組内での発言を受けて感じた”藤井さんのすごいところ”を、感じたままにお話ししたいと思います。
今回の番組冒頭でボソッと言ったひとこと。
「昔から変わってないっちゃ、変わってないじゃないですか(自分がやっていることが)」
このことは、著書「悪意とこだわりの演出術」の中にも書かれています。
正直に言うと、私は藤井さんが過去に手掛けた番組を全てはちゃんと見たことがないので、これを読んだ時に実感としてしっくりきたわけではありませんが、常に求められるものと作り出されるものが変化するテレビの世界において、根底に持っているものを変えずに貫くというのは相当大変だろうと、素人ながら感じました。
「見せ方が違うだけで、自分が表現したいものは変わらない。」
これは最近私が感じている理想です。
極論、番組が終わって新しい番組を立ち上げるとなっても、深掘りしていけばやっていることは変わらない。
憧れますね。
「コンテンツHolic」から考えたいこと
またまた今回の冒頭のシーンのお話です。
藤井さんがこの番組を知っているかと聞かれた後のシーン。
この発言が引っかかりました。
もちろん意味はわかります。
テレビが好きでコンテンツが好きな業界人なら、勉強のためにも見ると思います。
ただ、問題なのは「業界関係者視聴率的なものは」なんですよ。
前回、水野Pが
「コンテンツHolic絶対うまくいかないって言ったんですよ」
とおっしゃったように、この手の番組はマニアックでありテレビには向いてないというのが、見ている人も感じていることだと思います。
だから、いかに多くの視聴者に見てもらうか、視聴率をどうやって取るかという、テレビの編成的な考え方はこの番組には当てはまらないと思います。
だけど、番組として成立している。
そして、僕がこの番組を初めて見た時に「自分が作りたいのはこれだ!!」と感動した。
この事実がずっと引っかかっていました。
この「テレビ屋気取り」という企画を始めるにあたって最初に触れましたが、僕はテレビ制作を志している就活生です。
面接で「何がしたいの?(どういう番組を作りたいの?)」と聞かれます。
当然、今までに前例のないような企画を言いたいじゃないですか。
だから、「あまり見たことないな」という観点で、
”局の垣根を越えて、お互いの番組を良いと言い合えるコンテンツ”
を作ってみたいなと思いつきました。
演者や制作の人間を交えて語り合うみたいな感じの。
そんなことをぼんやりと考えていた時に、
この「田村淳のコンテンツHolic」に出会いました。
だから、前例があると知った瞬間はショックでしたよね。
自分が勉強不足だったことも含めて。
それからは、毎週この番組をチェックするようになって、
”この番組に足りない要素” ”自分の構想とは違う点”
を探そうとするわけです。
でもそんなのは見つからないんですよね。
しいて挙げるならば、僕が理想とするのは
「何人かの出演者とクリエイター(プロデューサーや演出)が語り合う」
という空間であって、
それは「コンテンツHolic」にはない要素だと思います。
でも、淳さんとプレゼンター(ゲスト)が1対1で、
淳さんにコンテンツの魅力を紹介する
というこのパッケージはちゃんとこれで確立されていて、
「ここに淳さん以外の演者の方を入れるのは絶対に違うし、、」
「1対1だからこそのこのテンポ感がいいんだよな、、」
というのも感じます。
結局、番組って作りたい人の発想が完パケであることが重要で、細かい部分をいじっても仕方ないなと思いました。
なんとなくひとつ前で触れた、やっていることが変わらない藤井さんの凄さに通じるものがあるのではないでしょうか。
これを踏まえて、僕にはひとつ後悔があります。
先日選考を受けたある局でこのことを話しました。
当然、「こういうのって視聴率取れないよね?」と聞かれました。
そこで僕は、あの手この手で言い訳というか、自分なりの視聴率を取るための考えを話しましたが、
正直、僕が作ってみたいこういう番組に視聴率は望んでいません。
ていうか、望めないと思います。
テレビマンである以上、どうやって多くの人に番組を見てもらうかを考えないといけないのはわかっていますが、どうして開き直って正直に言えなかったのかと後悔しました。
この質問に開き直って正直に答えていれば、面接をパスできたとは思えませんが、面接後にある映画を見ていてエンドロールにその曲のロゴが出てきた時、自分に嘘をついたことに妙に腹が立ちました。
一度思い立ったことなので、今後の就活で曲げたくはないと思います。
ただ、もっと自分の中で作りたいものとしてはっきりとはさせていこうと思っています。
最後まで個人的なお話になりますが、
本日僕が「コンテンツHolic」に携わる可能性がなくなりました。
そういうことです。
選んでもらえなかったことに腹を立てているわけではなく、
選考の過程でコンホリを作っている方たちとお話ししたいという思いが強かったため、それができないのが残念で仕方ありません。
作れないのがわかって、ひとつ目標ができました。
学生の間に「コンテンツHolic」に出たいです。
もちろん僕は優れたクリエイターではありません。
でも、ただの”テレビ屋気取り”の学生が、テレビでコンテンツについて語るのって面白くないですか? 現実的ではないからこそ。
自分に何が語れるのか、そこに説得力があるのかはわかりません。
出演できたら、おすすめのコンテンツとして「田村淳のコンテンツHolic」は挙げると思います。今回ここに書いたことも含めて。
ワイプでぬかれながらVを見て、内容についてコメントするって憧れますよね。(実は経験あるんですけど…)
途中からかなり感情的な文章になってしまいましたが、
自分に正直になってこれからも発信していこうと思います。
できればこの文章の業界視聴率は低くあってほしいです…
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<今週のおすすめコンテンツBEST5(今週は特別)>
「田村淳のコンテンツHolic」#25「藤井健太郎」
「相席食堂」
激辛唐辛子で瀬下が男泣き!レンコン掘り×トリンドルで千鳥デレデレ
「テレ東ほぼ無観客フェス『テレ東社員だらけの2コイン裏サロン』」(オンラインライブ)
※アーカイブ配信終了済み
「全力!脱力タイムズ」
「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」
TAIGAナイト第2夜
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2020.11.22 作成