#21「引用」


季節柄、大学生の私は学期末の最終レポートを書くことに追われています。

レポートを書いていて感じたことを中心に、思ったことを書いてみようと思います。



学術論文(レポート)は、文献を引用してナンボの世界だなと感じます。

先行研究を参考にして自分の考えを論じる過程で、ひたすら論文を引用してはそれを論拠にして自分の考えを語る。

最初は「これでいいのか?」「責任逃れみたいだな」という思いが強かったですが、”引用”することの重要性みたいなのを何となく感じている今日この頃です。



みなさん、Twitterの「引用リツイート」についてどう思いますか?


自分は引用リツイートするのに少し抵抗があります。

それは、引用リツイートした事実が引用元のユーザーに通知され、その内容も見られてしまうからです。

引用元のユーザーがどう思うかは、正直ほとんど引用リツイートをされたことがない人間なので分かりませんが、もし自分が引用リツイートしたことで相手が不快に思ったら申し訳ないので気が引けます。

通知が届かなかったとしても、どう巡り巡って本人に届くか分からないので、安易には引用リツイートできないのが難しいところです。



これを考えたきっかけが若林さんの「無地note」を読んでいる時でした。

このマガジンは有料記事なので、内容を外部に漏らさないようにするという意味でも普段は”引用”することはできないのですが、先日若林さんが読者にコメントを求める場面がありました。

その時も私は、「引用リツイート」と同じ感覚で、コメントすることに少し躊躇しました。

「若林さんが自分のコメントを読んで何を思うのか。」

大した内容ではないのに、それがどうしても気になって、自分が伝えたいことを発言するのにためらってしまいました。


結論から言うと、ちゃんとコメントを送れました。

では、「引用リツイート」と何が違うのでしょうか?


あくまで個人的な感覚ですが、
自分の発言に伴う責任の大きさの違いなのかなと思います。


最初に論文の話をしました。

研究論文で”引用”を多用するのは、自分が主張したいことの論拠を明確にし、説得力を高めるためです。

でも、その代わりに引用したことへの責任が求められます。

この責任には”解釈の正しさ”も含まれていて、
例えば引用元の主張を正しく理解しないまま引用した時、引用された側はどう感じるでしょうか?

これをもっと身近な例でイメージできるのが、先に触れたTwitterの引用リツイートです。


つまり、引用しようと思ったらまずは正しく解釈する必要があって、その自分なりの解釈には責任が伴う。

その責任を感じている人にとっては、引用することがかなりハードルが高いことなのではないでしょうか。



では、どうすればいいのか。

私は、「寄稿」という言葉に魅力を感じています。

よくあるのが、誰かの著書に「解説」を別の人が加えるというケースです。


以前少し書きましたが、若林正恭著「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」(文春文庫)には、Creepy NutsのDJ松永さんが解説を”寄稿”しています。

私はこれに感銘を受けました。

本文の内容に触れるというよりは、著者である若林さんへの思いをぶつけるという形の文章で、そこには「引用」とか「責任」とかそういうものが一切なくて、すごく素敵だなと思いました。


だから、今回のこのnoteもある意味で「寄稿」だと思います。

誰かから頼まれたわけではないので、厳密には「寄稿」とは言えないのかもしれませんが、、、

何の論拠も提示できていないからこそ、ただの責任逃れだからこそかもしれませんが、自分が「無地note」をきっかけに考えたことを、(勝手に)「寄稿」させていただくことにします。



昨日の「アメトーーク!」、「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」

夢を追い続けるおじさん芸人たちの生き様みたいなものが見れて感動しました。

中でも、Twitterのトレンド入りするほど反響を読んだのが「TAIGAさん」でした。

アメトーーク出演が決まった際の家族への報告VTR、そしてそれを見て男泣きするTAIGAさん、
「これどこかで見たことあるな〜」と思った人も多いかもしれません。

これも「引用」の一種ですよね。

「オドぜひ」で家族からのVTRを見るくだりがあって、そこが面白かったから似たような展開にしてみた。

引用元が提示されていないので、これはあくまで自分の推測に過ぎないかもしれませんが、、


テレビ番組を作るのってやっぱり難しいし、どうしたらその人の魅力が伝わるか考えるのは奥深いなーというお話でした。



「引用」とか「コメント」とか「寄稿」とか、堅苦しいものは求めないので、少しでも共感していただけたらぜひ「いいね」をお願いします(笑)

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