第二種電気工事士 勉強法
家をIoT化したくて、第二種電気工事士の資格を取ることにしました。
勉強していると効率が良い方法を発見したので、まとめてみました。
参考にしていただけると嬉しいです。
(趣味として受かればよいという方向けのやり方になりますので、プロとして通用するかは別問題です。)
筆記も技能も、1ヶ月毎日1~2時間ほど取り組めば十分受かると思います。
筆記
筆記は電気工事士としての知識を身につける必要があります。
ここで紹介する動画と問題集の2つで十分事足りるはずです。
最後に実際の試験問題がどのように出題されるかを確認するために、過去問を数回やってみると良いです。
動画で知識をみにつける
この動画のプレイリストは筆記も技能も網羅されています。まずは筆記のみに絞って、上から順番に技能の手前まで(1~47)を見てみましょう。
非常にわかりやすく丁寧に教えてくれますし、この動画だけで必要な知識はすべて手に入ります。
わからないところはググるなどして補完しても良いですが、基本これだけ見ていればいいと思います。
完全にわからなくても一通り見たら、問題集をやっていきましょう。
問題集で実際の問題を解く
上記の動画を一通りみた後に過去問を解きたいと思うかもしれませんが、過去問は同じような問題が繰り返し出てきて効率が悪いです。
もし、iPhoneをお持ちなら、このアプリがおすすめです。¥730で「完全版へのアップグレード(問題と機能の追加)」しないと意味ないのでご注意ください。。
このアプリは、過去問を過不足なく網羅しており効率が良いです。
iOS の端末がない人は、この書籍を買うといいと思います。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274228018/
※メルカリで前年度の中古で十分です。
ちなみに、筆記でお金をかける部分はこの問題集だけでよいです。
(このようなよい問題集があるサイトは見つけられませんでした。)
問題集を頭から順番に解いていって、間違った問題を復習したり、わからないことは先程の動画を見たりググったりしていきましょう。学校で習ったことを忘れている方は結構苦戦するかもですが、合格ラインは 60点 です。80%ぐらい解けるようになれば、まず落ちることはないでしょう。そうなるまで、ひたすら問題と動画を繰り返してください。
過去問で 実際の試験を確認
この後、過去問を数回解いて、実際の試験ではどのように出題されるか見ておきましょう。
過去問と解説はこちらがおすすめです。
技能
技能試験は、第二種電気工事士の公式ページに掲載されている13個ある候補問題から1問だけが出題されます。
ので、これを解いていけ良いのですが、そのためには道具と部材が必要です。
道具と部材の入手
これを1つ買っておけば基本的には問題ありません。Amazonとかでも売っています。少々値が張りますが、これがないと試験すら受けられません。
この合格ゲージは便利なのでおすすめです。
なくても何とかなりますが、ケーブルを剥くときに長さを測りながら剥けて楽ですのでオススメです。
合格クリップなるものもありますが、工具と部材のセットに5つ入っています。ただし、全部の接続部分を止めておこうとするとちょっと足りないので、追加で購入してもいいかもしれないです。僕は買いました。練習を始めたばかりのときは役に立ちましたが、なくても大丈夫かと思います。
僕は本当に配線が出来ているのか不安だったので、こちらも購入しました。
振り返るとなくても大丈夫だったかなとも思いましたが、安心を得るために買っておいて損はなかったかなと思います。
勉強法
技能の試験で必要なのは大きく2つあります。
複線図を書く。
出題される問題は単線図という略式の図なので、それを実際にどのようにケーブルを繋いでいくかを記述する複線図を書く必要があります。その書き方を身につけます。器具を取り付ける。
様々な器具があり、それらの取り付け方をマスターする必要があります。
それぞれの取り付け方はそこまで難しくはありませんが、なにか一つでもミスしたらアウトなので、そこがキモとなります。
複線図は筆記で、すでに学習しているので基本的なところは問題ないでしょう。
なので、まずは、それぞれの器具を取り付けられるようになりましょう。
例によって、いきなり過去問を解いていくスタイルは、筆記と同様に非効率だと思います。
器具の取り付け方を身につける
まずは、こちらの動画をみながらそれぞれの器具の取り付けを実際に作業をしてみましょう。
こちらの 48 ~ 59 が2種の技能です。
もう一つ重要なのは、何をしたら一発死なのか把握することです。
こちらのサイトが非常にわかりやすいのでチェックしつつ取り付け方をマスターしましょう。
購入した部材は、基本的なケーブルやリングスリーブは候補問題を13問全部を解いても結構余りますので、ケチらず練習しましょう。
もし足りなくなったら、追加で買いましょう。
(差し込みコネクタは頑張って引っ張ったら抜けるので再利用出来ます)
一通りの器具の取り付け方や、ケーブルの剥き方がわかってきたら、実際の候補問題を解いていきます。
候補問題を解く
13問ある候補問題を一通り解きましょう。
まずは、この動画を一通り見て予習しましょう。
一通り予習が済んだら、道具と部材についてくる小冊子の候補問題をみながら、実際に複線図を書き、実際の配線を作って行きましょう。
作っている途中でわからないことがあったら、動画を見てカンニングすると良いです。同じような配線が繰り返し出てきますので、その後の問題で復習できます。どんどんカンニングして次に行きましょう。
できたら、あっているかどうか動画を見て確認しましょう。
おそらく、いくつかの問題でミスが発生すると思いますが、あまり気にする必要はありません。13問とき終わった頃にはすべての器具の取り付け方が身についていると思います。
最後のつめ
器具の取り付け方や、被覆の剥き方など、細かい部分で不安が残るかもしれませんが、そういう部分は、余った部材を使って練習しましょう。
また、試験の直前に候補問題の13問を一通り書いておくことをおすすめします。
試験のポイント
最後に、僕なりの試験のポイントをまとめておきます。
筆記は、問題集をやり込めばそれだけで受かりますので問題ないと思いますが、技能についてはいくつかポイントを抑えておくべきかと思います。
ケーブルの長さ
問題に書いてある長さの半分まで許容されます。ので、失敗してもリカバリは効きます。どのくらい剥くか?
細かく指定があったりしますが、このパターンだけで問題ないです。基本は外装を 100mm 剥いて 芯線を20mm 出します。
埋め込みコンセントとスイッチ類、差込形コネクタは、一旦芯線を20mm 出しちゃって、接続するときにストリップゲージ見てカットすればOKです。
それ以外は、以下の3つだけ覚えておけばOKです。ネジで抑えつけるやつ(配線用遮断器とブロック端子)
40mm 剥いて、芯線 を 10 mm 出します。のの字曲げのやつ(ランプレセプタクルと、露出型コンセント)
40mm 剥いて、芯線を 20 mm 出します。
※どっちも4cmでイケます。引っ掛けシーリング(丸形も角型も)
20mm 剥いて、芯線を 10mm 出します。
リングスリーブの種類
2種では、以下のパターンしかないです。
数値は、太さです。1.6 + 1.6 =「◯」
2.0 + 1.6 + 1.6 + 1.6 = 「中」
2.0 + 2.0 + 1.6 ( + 1.6 ) = 「中」
(1.6が2本のパターンもあります)それ以外は全部 「小」
それでは、皆さんの健闘を祈ります。