プロローグ
気だるさ、希望、不安、etc、色んなものが混ざり合っていた高校時代。あの時に戻りたいとか、後悔が、とか30手前にしてよく耳にする。個人的には戻りたいとかという一時期流行ってたようなタイムリープ的な展開はあまり期待していない。
実際考えた時にタイムスリップなんてできるわけないし(この先の未来はわからないが)懐かしむ暇があるなら記録として残せばいいんじゃないかと考えた。
自分は歳を取り記憶が薄れ、当時の記憶が消えてしまう方が嫌である。それならば文字で残しておけばいつでも記憶を引っ張り出せるし。(今でさえ卒アルと過去の写真を引っ張り出してるのだから)
ふとどうして自分があまり過去を懐かしむ事はあるがあの時に戻りたいとは思わないかと考えてみた、有難い事に、この歳になるまでなんやかんやで楽しく過ごせてるからではないだろうか。思い返してみれば学生生活から社会人に至るまでそれなりにそれぞれの場所で楽しく過ごせた、今更戻って同じ事をするならそこを踏まえて新しい事をしたい気持ちの方が強いのだろう。さらに加えれば後悔を含め今の人生の展開に満足をしているのかもしれない。これは少し危険だ、向上心がなくなってしまうかもしれない(汗)。とまあ少し冒険心やら好奇心が薄れてしまう焦りもこの回顧録を書き出すきっかけの一つなのだろう。
自分の高校時代を思い返した時にキラキラの多くの人がイメージする年に3回くらいは実写化するような原作の青春漫画とはかけ離れていた。ギトギトの油っこい青春である。特に高校時代なんかは同じ高校に仲の良い異性の友達は一人も出来なかった。前後の中学、大学には思い当たる異性の友人は数人いるが、、。
別に男子校であったわけでもないがもう男子校だ、あれは。
なのでほとんど甘酸っぱい展開などないのでそのような昔でいう携帯小説的なことを期待しているのであればここで読むのをやめておいたほうがよい、部活もろくにやっていなかったので感動するような展開もほぼないしこの本を読んだ所で友達も増えるわけじゃないし、今後の学園生活の足しにもならないだろう。ここまでくどく読者を選定しているのは本当に何かが起きたわけじゃないからだ、一人の人間の高校生活など生きていく上でクソほど意味がないと思うし。時間を無駄にはしてほしくない。(読んで欲しくないというわけでは決してありません。)ここまで言っても残ってくれている読者の方々は上記の事を了承したという事で読み進めてほしい。思っていたのと違うと言われてももう無理ですよ。