ソースネクスト株主総会 |2024年6月19日 私的メモ
2024年6月19日10時。ソースネクストの株主総会に出席してきました。
同社については、直近では赤字経営が続き株価は低迷していますが、ポジティブな材料もしっかり持ち合わせている有望企業です。
「次の常識をつくる」が社名の由来であるソースネクスト。
今後の動向が注目される、ソースネクストの株主総会について「私的メモ」をまとめたので、ぜひご覧ください。
※あくまでも私的なメモです。投資を推奨するものではありません。
ソースネクストの目標|世界一エキサイティングな企業になる
ソースネクストは、セキュリティソフトや年賀状ソフトなど、格安価格で提供している企業。主なソフトは「ZEROシリーズ」「いきなりPDF」「筆まめ」です。近年では、会議用360度Webカメラなど、IoT技術やDX化に対応した製品もリリースしています。
なかでも、同社にとって最大の成長ドライバーは、翻訳端末「POCKETALK (ポケトーク)」です。現在はソースネクストの子会社として、活動中のポケトーク。2025年中の新規株式公開(IPO)を目指しており、上場時の時価総額は、約1,000億円と見込まれています。
ポケトークのアメリカでの売上
アメリカでの売上は非常に好調で、5月時点で昨年の年間売上を突破。
言葉の壁が日常的なアメリカでは、政府、学校、役所、病院など、公共セクターでの需要が高い。
特に学校への営業が成功しており、大きな売上につながっている。
学校関係のカンファレンスにブースを出している。
上記、1年半前から継続しており、実を結んできている。
アメリカでは学区が14,000あり、1つの州で決まると大きな額になる。 ※)受注は学区単位で獲得。1学区あたり1,000~5,000大規模。
※)ニュージャージー州からの発注は、1.5億円であった。現時点での導入率は全学区の5%程度。20倍程度の成長余地がある。
ソフトバンクとの提携
提携は現業の機種でも進んでいるが、以下の問題があります。
これまでは、当社が株主であるソラコム製のSIMを使用していた。
ソフトバンクの関連会社である「1NCE」製SIMへの切り替えが整い次第、攻勢をかけていく。
ソラコムはKDDI陣営であることから、ソフトバンク系列に切り替える。
SIMの準備にはまだ時間がかかるが、期待してほしい。
あと数カ月ほどお待ちいただければ、ソフトバンクとの提携が大きく進んでいく。
ポケトークのアメリカでの強み
アメリカの学校ではスマホの持ち込みが禁止されている。
そのため、ポケトークの需要が高い。
競合は2社存在しているが、ポケトークの優位性は揺るがない。
ポケトークはアメリカで多くの認証を取得している翻訳機である。
それゆえ、公共機関へのアクションが可能なアドバンテージがある。
会話内容の分析機能により、言語やニーズの把握が可能。
職場での利用に適しており、個人情報やセキュリティの点からも優れている。
翻訳専用機として、スマホよりも安価で高性能。
ポケ―トーク上場
ポケトーク上場後、オリックスの宮内会長が社外取締役に就任。
ソースネクストと関連性のない人を起用して、公正性の担保について意識している。
ポケトークの優位性
職場での共有に適している。
個人情報の保護やセキュリティの観点で優れる。
競合他社が少ないうえ、安価である。
公共機関への導入に必要な認証を取得済み。
会話内容分析機能を活用できる。
マイクの性能が高く、雑踏の中でも音声を難なく認識できる。
マイクの音量も大きく、日常会話で問題ない。
OpenAIは優秀だが、スマホ・PCがない起動できないところが弱み。(翻訳のためだけに使うには高すぎる)
日本でのポケトーク
インバウンド需要に対応。
スマホでは音声を拾えない場面でも、ポケトークであれば問題ない。
スマホでは、マイクに向けて喋った言葉をテキスト化して相手に見せる流れが必要だが、ポケトークであれば、スピーカーの音量も充分あるため、実際の会話と遜色ない次元で意思疎通ができる。
BtoBへの販路拡大を目指す。
ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも提供し、収益化を図る。