【気になった新聞記事】役員の悩み、新人が解決 先生役で年配者研修
北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士です。
北海道小樽市にある「つるき社会保険労務士事務所」で特定社会保険労務士として社労士業務を行っております。
先日の日本経済新聞に、「役員の悩み、新人が解決 先生役で年配者研修 NEC、若い世代の働きがい向上」という記事がありました。
新人の知恵が組織を変える?NECのリバースメンタリングに注目
この記事は、NECが新たな取り組みである、若手社員が年配の役員を指導するという「リバースメンタリング(RM)」を実施したというものです。
この研修は、若い世代の働きがいを向上させるだけでなく、組織全体のコミュニケーションを活性化させる狙いがあります。
リバースメンタリングとは?
リバースメンタリングとは、その名の通り、通常のメンタリングとは逆の流れで行われます。
つまり、若手社員が年上の役員や上司にアドバイスを提供するのです。
NECはこのプログラムをデジタル人材育成企業のライフイズテックの協力のもと、役員35人と新入社員35人の計70人を対象に実施しました。
研修では、新入社員が役員の悩みを聞き、それを解決するアプリケーションを1時間半で作成するという内容です。
例えば、「社内コミュニケーションを活性化させたい」という役員の悩みに対し、新入社員が「上司とのチャットは句読点が多くて怖い」とのフィードバックを基に、絵文字を必須にする社内チャットアプリを開発しました。
デジタルネイティブ世代の力
NECは、年功序列や終身雇用といった旧来の人事制度からの脱却を図り、ジョブ型雇用へとシフトしていますが、それでも年齢差が組織文化のフラット化を阻む一因となっています。
平均年齢43.3歳のNEC社員にとって、若手社員の柔軟な発想やデジタルスキルは非常に新鮮で刺激的なものでした。
なぜリバースメンタリングが重要か
リバースメンタリングの導入は、組織内のコミュニケーションを円滑にするだけでなく、若手社員が自分の意見を率直に述べる場を提供することで、離職率の低減にも寄与します。
NECのカルチャー変革エバンジェリスト森田健氏は、「部門ごとの縦社会に疲れて数年後に離職してしまう新入社員も少なくない。
挑戦できる場を作りたかった」とその意図を説明しています。
他社の導入事例とNECの今後
リバースメンタリングは、1990年代後半に米ゼネラル・エレクトリック(GE)などが始めたプログラムで、最近では資生堂や住友化学、三菱マテリアルなどの日本企業でも導入されています。
NECも2025年以降、年1回以上のペースでこの研修を開催する予定です。
私の感想など
社会保険労務士として、社員の働きがいや離職率の低減に寄与する取り組みは非常に重要だと考えます。
リバースメンタリングは、若手社員の意見を取り入れつつ、役員や上司との関係を改善する良い方法です。
特に、デジタルネイティブ世代のスキルを活用することで、組織全体のデジタルトランスフォーメーションが加速する可能性があります。
まとめ
NECのリバースメンタリングは、年齢や役職に関係なく、全社員が協力し合い、組織全体の改善を目指す素晴らしい取り組みです。
このようなプログラムが広がることで、働きやすい職場環境が増えていくことを期待しています。
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