ゴドルフィン ダーレージャパン
ゴドルフィンは、UAE(アラブ首長国連邦)のマクトゥーム家のシェイク•モハメド殿下によって設立され、アジア、豪州、ヨーロッパ、アメリカの12ヶ国を舞台に250以上のG1勝利を達成し続けている国際的なレーシングステーブルです。
所有馬の有名なところでは、バランシーン、ラムタラ、デイラミ、スウェイン、ファンタスティックライト、サキー、シャマダール、ドバイミレニアム、サキー、マサーなどがいます。個人所有ではオーソーシャープイ、オペラハウス、シングスピールあたりが知られています。
<各国の専属調教師>
【英】サイード・ビン・スルール、チャーリー・アップルビー
【豪】ジェームス・カミングス
【仏】アンドレ・ファーブル、アンリ・アレックス・パンタル
【愛】ジム・ボルジャー、マイケル・ハルフォード、
ウイリー・マクレアリー
【米】キアラン・マクロクリン、オーイン・ハーティ、
トム・アルベルトラーニ
<契約騎手>
ウィリアム・ビュイック、ジェームズ・ドイル、オイシン・マーフィー・ミカエル・バルザローナ、クリストフ・スミヨン(かつてはデットーリも)
日本での現地法人はダーレージャパン。代表者はパカパカファーム代表を兼任するハリー・スウィーニィ氏。ダーレージャパンファームの代表でもある。
発足当初、ゴドルフィンは日本に敬意を表して元JRAの高橋氏を代表として立て馬主申請を行ったが、社台グループと日高の生産者たちの圧力(?)で自ら申請を取り下げている。
その時、日本競走馬協会の会長である河野太郎からもJRAの理事長宛に「くれぐれも慎重に」との要望書なるものが提出されていたのも事実であり、社台の総帥である吉田照哉氏は、「もし彼らが日本で大成功すれば、私たちにとって大変なことです」と述べている。
そして、近藤利一、武豊、社台の間に諸説あったが、ショバ台としてなのか?ユートピアを4億円、アドマイヤムーンを40億円で購入してめでたく馬主申請も許可されたきな臭い経緯がある。
一方、モハメド殿下が国政で忙しくなったことで、側近でゴドルフィンの実権を握っていたジョン・ファーガソンが、方向性の違いを盾にダーレージャパン高橋代表を電撃解任する。それに伴って高橋氏がダーレージャパンの有する馬主資格を返上したことは競馬界の大事件として記憶にある。
そして2018年3月14日、馬主名義が「シェイク・モハメド」から「ゴドルフィン」に変更され、勝負服も「青・袖水色1本輪」になり、日高を中心にシンコーファーム、北海牧場、大平ファーム、Shall Farm、西山牧場といった複数の牧場を次々と買収しトレーニング施設も充実させている。
生産馬はNHKマイルCを勝ったダノンシャンティ、高松宮記念とスプリンターズSを勝ったファインニードル、今秋のスプリンターズSを勝ったタワーオブロンドンなどが主なG1馬である。まだまだ社台の種牡馬ビジネス的な大レースには手が届いていないのが現状である。
フィールズの山本英俊、セガサミーの里見治などは、「競馬をやるのはアラブ諸国の王様と友人になれるから」と言っているように、日本のお金持ち達は、ビジネスのマーケットやパートナーの拡大といった事も視野に入っているのか、社台をバックにオイルマネーに近づこうとさえしているのか?近藤利一、金子真人あたりの大物馬主も同様であろう。
どちらにせよ社台グループ同様に目が離せないのは確かである。