最低人気でスプリンターズステークスを勝ったダイタクヤマトを知っているか!
先週のオールカマーで、6人気だったロバートソンキーから久々に馬券を買った。デアリングタクトの凡走でケチは付いたが2点で買えれば御の字だろう。
伊藤工真という聞きなれない鞍上だったので調べてみると、なんとデビュー以来重賞レースでの連対が無い。G1レースでは掲示板に乗る事も無かった。そんな騎手がロバートソンキーに関しては菊花賞、天皇賞と大一番まで任されている。
「なにかある・・・」と思って調べたら、競馬学校時代に、当時厩務員課程だった林と同じ厩舎で学ぶ機会があり、林から「いつか厩舎を持ったら工真に声をかける」と言われていたらしいことが判明した。
こんな美談を秋のG1戦線を前にしてJRAがほっとく訳が無いと思い、最低でも2着に入り賞金を加算してくると読んだ結果だった。
「HERO IS COMMING」
今秋最初のG1でアッと驚くそんな馬はいないのか?
2000年のスプリンターズSを最低人気で勝ったダイタクヤマトを知っているか?
そこまで函館スプリントステークスの2着しか重賞実績がなく、セントウルステークスでも負けていたため単勝オッズ257.5倍という出走16頭中最低人気となっていた。
しかし第4コーナーで先頭に立ち、アグネスワールド、ブラックホークほか7頭のG1馬の追撃をしのぎ切りG1初制覇。鞍上は穴の江田照男だった。
橋口引退の後、弟子筋にあたる石坂厩舎に転厩し、厩舎の重賞初勝利をG1で飾ったのがダイタクヤマトだ。
◎ラヴィングアンサー
その石坂正の引退で、息子の公一厩舎に転厩してきたのがこのラヴィングアンサー。8歳だがまだまだ元気いっぱいで、前走のセントウルS以外、勝ち馬に1秒ちぎられたことが無いうえに、上がり3Fも常に上位という年齢を感じさせない戦歴だ。
くしくも父の管理馬だったダイタクヤマトと同じ16番人気。父同様に厩舎の初重賞制覇を、父の厩舎から転厩してきた馬で成し遂げる。JRAはこういうストーリーが大好きなのだ。
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