東京メトロ上場、「全線定期券」優待はおトクなのか?
2024年最大のIPOとして話題を振りまく、東京メトロ上場。初値は、売り出し価格の3割増しとなり、滑り出しも上々のようです。
上場時の時価総額は1996年のJR西日本に匹敵、配当利回りはJR東日本に圧勝と、ニュースも尽きない今回の新規株式公開。その豪華な株主優待も注目を浴びています。
「地下鉄博物館」招待券、「そば処めとろ庵」かき揚げ無料券なども魅力ですが、やはり気になるのは株主優待乗車証。なにせ1万株保有で、全線定期乗車証ですからね。
仮に株価が1600円としたら、1万株で1600万円。うーん、絶妙に手が届きそ……いや無理か。
いずれにせよ、この全線定期券、ちゃんと値段が付いています。有効期間6カ月で9万5420円。これが3月と9月の年2回提供されるので、年間19万840円のおトクです。
ちなみに、配当金は1株40円と予想されているので、1万株の保有なら年間40万円。それに全線定期券の価格を足すと、年間およそ59万840円の収益となりますね。
となると年間利回り予測は、59万840円÷1600万円=3.69%です。
JR東日本の予想配当利回りは1.74%なので、それよりは全然高そう。でも、MINKABUの配当利回りランキングで3.69%は、全3069件中843位以下。
……ふむ。
あ、そういや自分は都民じゃないし、メトロに乗るのは月に数回レベルだったの、急に思い出したわ。全線定期乗車証をもらっても宝の持ち腐れになっちゃうなー。
というわけで、最後にXで見かけた、秀逸なコメントを。
「10000株買えるやつが電車代を気にするなぁー。ヘリで行け」。
たしかに笑
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