数学コンプレックス?
在り方革命022☆
リクエストを頂きました。
女神さまがお答え致します♡
「数学、苦手なんです。克服できません」
『わからないってよくないこと。そんな風に、思っていらっしゃらないかしら』
「そりゃそうですよぉ」
『あら。どうしてなの』
「え。違うんですか」
『数学わかる方は、わからないことができないの──ふふ。戸惑っていらっしゃるわね』
「むむむ。よくわかりません」
『数学の原理はね。一度わかってしまうと、わからなかった自分に戻れないのです』
「わからないことに価値がある?」
『当然よ。わかってしまったら、そこで終わり。次の原理へ進むしかないわ』
「そんな風に考えたことありません。なんだか、わからない自分が愛おしくなりました」
『数学は、丹念に辿ればわかるように作られているの。カンタンよ。今の教育は、誰でも同じように進ませる仕組みだから、窮屈ではあるけれど』
「女神さまがおっしゃるとそう思えちゃう」
イラストは朔川揺さん♡
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『長方形の面積って計算できるわね』
「それくらいは。縦×横です」
『どうして、計算できるのかしら』
「そう言われると──」
『厳密にはね。面積って、限りなくゼロに近い線が積み重なっていく、積分計算よ』
「積分。マジですか?」
『体積は、底面積を縦に積み重ねていく重積分。これって、大学で習う範囲だわ』
「何気に難しいことなんだ!」
『海の波も音楽も地震も三角関数。絵画が黄金比。株価の動きや星の輝きは対数計算』
「わ。数学だらけ☆」
『スマホのGPSは、相対性原理』
「身近に感じてきました。ムズいとしか思えなかったのに。便利で役に立つんですね」
『江戸時代のご先祖さま、農閑期は数学を解いてました。碁や将棋のように楽しんでいたの。数学で遊ぶ。数が苦ではなく数楽♬』
「数学で遊ぶなんて!」
『小学生の割合や分数で躓く人が多いわ。丁寧にやり直したら、随分違うでしょうね』
「できそうな気がしてきました」
『心構えが大切よ。在り方ね。できると思ってこなせばわかるもの。もう数学をやり直してしまった。そんな想像していいわ』
「ホントにできた気分です!」
『そしたら、やらなくていいの』
「え。どうしてですか?」
『脳はやった気になって、満足しちゃうのです。だってあなた、満足したいのでしょ』
「え。それでいいんですか」
『やればできるでしょ』
「ええまぁ、そんな気分ですけど」
『なら、それでいいじゃない』
「やらなくていいんですね」
『できた自分になっていいわ』