シェア
耳が熱い。背骨の底は引き締まる。まるで立ち眩みのように、血の気が引いてゆく。 どうして、…
1958年5月1日5時53分 ボクはこの地球に生まれる それまで光溢れる霊界にいたのだ 明…
「そう。よかったね。だったら、あなたしか書けないもの、書かなくちゃだよ」 母が笑顔で、生…
やぁ、祖母ちゃん、元気かい。 霊界の暮らしはどうよ。 オレは元気さ。 え。なんだって? 孫…
私は故郷よ。 あなたが生まれた処。 病院じゃないわ。だってそれって肉体が誕生した仮初の場…
(あんたは金が欲しいんだろ) 『え……たーしかに確かに』 (でもよ。なんで欲しいのさ) 『…
『え。コレいいのかよ』 (かまへんかまへん) 『いや、でも、背徳的というか』 (ほんにお堅いお人やなぁ) 『やっぱ長年培った常識が邪魔する。なんせ生まれて65年、一夫一婦制の国で暮らしてきたからね』 (そうどすなぁ。65年いうたら高齢者ですもん。いったん身に沁みついた習慣やから、簡単には手放せまへんな) 『あはは~そう言われちまうと調子狂うね……ここは幽界だから時間はないか。なるほど。たーしかに確かに』 (ご理解お早いことでよろしおすなぁ。ご案内のしがいありますや。ほ