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#127 マルチタスクとは、同時に複数動作をすることである
はじめに
「マルチタスク」は、時間術や仕事術といった本を読むと、頻繁に目にするワードです。著者によって推進派と反対派に分かれますが、その根源はそもそもの定義が違うと感じています。
これを自分なりに突き詰めたところ、次のように言語化できました。
マルチタスク=同時に複数動作をすること
以下に、詳しく説明いたします。
シングルとマルチの境目はどこか
ビジネスシーンの多くは、複数の仕事を同時並行で進めなければなりません。1つが終わるまで専念していては、別のプロジェクトが停滞してしまうためです。
では、どこまでがシングルで、どこからがマルチタスクになるのか。
皆さんはどう考えますか?
例を挙げて考えてみましょう。
①企画書を作りながら、メールを即座に返す
どうでしょうか。個人的にはマルチタスクに感じます。企画書作成からメール作成・返信に意識を取られることで、企画書作成の作業効率は落ちそうです。
②企画書作成時に、情報の不足を発見したので、作成の手を止めて情報収集を始める
これはどうでしょうか。「書く」手が途中で止まり「調べる」に移行しています。企画書やレポートを作成していると、ありがちでは無いでしょうか。これも個人的にはマルチタスクに感じます。「企画書作成のくくり」ではシングルですが、動作の中身が違うため、効率的な進め方にはなっていません。
③企画書作成時に、情報の不足を発見したので、そこは飛ばして最後まで書ききる。その後、不足情報は追加収集して補う。
これはどうでしょうか。②と違い、「書く」動作は最後まで完遂。終了時に「調べる」を実施しています。僕はこの状態はシングルタスクと考えます。
プロジェクト単位ではなく動作単位
ここまでみると、シングルとマルチの差は、単にプロジェクトの境目ではなく、動作の境目がはっきりしているか否かと言えます。同じプロジェクト関連の作業をしていれば必ずしもシングルタスクで効率的というわけでもありません。
効率化のためにはどうすればよいか
①タスクを動作単位で細分化
動作単位でタスクを区切ることが有効です。聞く、調べる、連絡する、作業する、依頼するなど。1つの作業を素因数分解のようにこれ以上分けられないレベルで分解し、一つ一つをシングルタスクでこなします。
②作業予定・記録をつける
先程の企画書作成のように、書きながら情報収集を始めてしまう(脇道に逸れてしまう)ことはよくあります。
そんな時に良いのは、作業を記録すること。作業に没頭していて、あれもこれも脇道にそれていると、時間が経ったのにあまり進んでいない事実に気が付きます。作業記録をつけることで気づきを促し、作業の分解の仕方を改善できます。
③没頭しすぎない
没頭しすぎると、作業迷子になります。何をしていたのか分からなくなってしまうのです。
そのためには、ポロモードテクニックのように、短い単位で作業⇨休憩⇨作業⇨休憩を繰り返します。休憩が間に入ることで、その時間は自分を客観視し、迷子になりそうな自分を引き戻すことができます。
おわりに
マルチタスク=同時に複数動作をすること というのは、あくまで自分の定義ですが、この視点でマルチタスクを避けタスクの細分化ができれば、タスク管理や効率化に効果的です。
気になった方は、是非取り組んでみてください。企画書作成などのぼんやりしたタスクを、動作単位で細分化することです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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