「映」という名のあの人は
もう私には実家と呼べる家はない。
母も施設。父とも絶縁。
いや…そんな書き出しは重いって(笑)
父方の縁者とは疎遠になってから、もうどのくらい経つかわからない。
血のつながりが薄くなっていくのを…いやちがうか、遠くなっていくのをかんじながら何処かに流されていっている。
どんぶらこっこ…どんぶらこ。
誰にも気付かれないで海まで流されて消えたいような。
煩わしかったから、遠くなってよかったあ〜…と思いながら。
ああ…もうもどれないなぁと身勝手な感傷にむねがざわついて、居心地がわ