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【小説】SNSの悪夢
立花は次を考えていた、後2人だ、まだ続きが有る、1人目もSNSで投稿してゆくが、あと2人も調べて後悔させてやる。
1人はスーパーから発信している、でもスーパーの関係者は多い、特定するには他の発信元を探るしかない。
探っていくと、スーパーから20分位の家からも発信している、これだこの人間だ、立花は見つけた事に浮かれた。
スーパーに行っているのはここの人間だ、数日に一回はここから発信している。
その家はマンションの中に有る、困ったな、どの家から発信しているのか見当もつかない。
このマンションは小さいとはいえ、12階建てになっている、一層に数件あるとして何10件も家がある。
その家1つ1つに聞いて回る訳にはいかない、全部を調べるには出てきた人間がスーパー関係者か調べなければ。
まあでもこの中からスーパーで仕事をしている人間を特定して、次に発信した時に確認すれば、解かる筈だ。
どうせ仕事も無いのだから、気長に調べてみよう、立花は楽観的に考えた、それしか方法が無いからだ。
スーパーに居る時には家にはいない、家から発信して居る時にはここから出ていない。
そう考えると、このマンションから出入りする人間を見張って、出かけている時にスーパーから発信が有ったら、そいつが候補だ。
立花はマンション近くで見張る事にした、見張ると言っても男がずっと外に居たら怪しすぎる。
向かいのマンションが賃貸なら借りて、そこでこのマンションを見張ってみるのが最良だ、賃貸で無かったら買う必要がある。
まあいい一応蓄えは持っている、と言っても仕事が無くなれば、直ぐに困窮するだろう。
家を売って当座の生活費にしよう、家を買うのも必要だ、今の家よりもこっちは安いだろうから、何とかなるだろう。
考えると直ぐに行動するが信条だ、彼女を待つために住み続けようかと思っていたマンションは処分してこよう。
家に帰って片づけをした、大事な物はさほどない、彼女が持って出たんだろう。
自分の使わないものは捨てたり売ったりすればいい、淡々と片づけを続けた。
思い出が有るものも出来るだけ捨てた、拘りは自分の為には成らない、何も無くなっても大丈夫だと自分に言い聞かせなければ。
家を処分するのは大変だ、1日や2日で出来るもんでは無い、今は今迄持っていた貯えを使い切ってしまおう。
ずっとこうして生きてきた、無かった時に戻っただけだ、そう言い聞かせながらも、いい加減な人間への怒りが止まらない。
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