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にゃー、にゃー、にゃーの日

猫が甘えるのは理由が有るのだろうが、にゃーにゃーが止まらない。

今日はにゃーにゃーにゃーの日なので、ゆっくりと相手をしてあげたいが、掃除もしなくてはならないので、人間は大変なのです。

引っ越し前には三女が居なくなって、それでよく鳴く様になった、人が減ると寂しいんやな~。

それからはにゃーにゃーが止まらない。

ツナ君は生まれてから半年ぐらいに成ってから、我が家にお迎えした。

毎日会社に一緒に行っていた長女が、隣に出来たカインズで見つけて、私に教えてきたのが始まりになる。

いつものお座りツナ君

「凄い可愛いんよ、お母さんも会いに行って。」と長女と次女に言われて、ツナ君に会いに行った。

可愛い、子猫って可愛いんよ、でもさ値段を見て引っ繰り返りそうになった。

なんだって~、ササ三百万円!!!!!!

そこには他にも子猫が一杯いるのに、長女は彼しか駄目だという。

何でやねん、勘弁してよー。

その時の気持はそんな感じだった。

「あんたこの子が欲しいと言ってもお金持っとるの??」と聞いてみる。

「無いけど、ローンで。」ちょっと待て、車よりも高いんやで、そんなんでローンはアカン。

あの子が欲しいって花いちもんめじゃあるまいし、それはいかんやろ。

ペットショップに居る猫や犬は、殆どが2~3ヶ月で買われてゆく、何故かと言うと、大きくなると可愛く無くなるからだ。

ツナ君は3か月が過ぎても4ヶ月になっても売れない、そりゃあ300万円もする猫をひょいと買う人は居ないよね。

長女は毎日会いに行って、今日も可愛かったとか言っていたが、ある日、「お迎えできるかもしれない。」と言ってきた。

「だって難しいでしょ。」と返す。

「それがね、店長がオーナーに直接交渉したら、安くなるかもって言うんよ、貯金が有るからそれでお迎えしたい。」困ったな、大丈夫かな??

その言葉通りに、長女は或る日オーナーに直接交渉をしに行った。

ベットはツナ君の物です

「100万にまけてくれそう、それやったら貯金で何とかなる。」貯金全部使い切るつもりなんか。

「100万でもええって言ってたの??」と聞いてみる。

「うん、猫って半年過ぎると売れなくなるんやって、それであの子を見て他の業者が繁殖用に欲しいって言ってるらしいんよ、オーナーとしては家で可愛がってくれる飼い主さんにお迎えして欲しかったらしい。」成程ね、ツナ君はお祖父さんがショーキャットで、素晴らしい血筋だから、繁殖用ってのに納得する。

「でもさ、猫ってそれだけじゃないでしょ、他にもお金が掛るんよね。」と不安を言うと、次女が返してくる。

「それはさ、私も協力するから。」まあ2人で飼うのだったら仕方が無い。

「お父さんに良いと言われたらね。」と言っておく。

元夫に長女が猫を飼いたい、絶対に迷惑は掛けんからと説明すると、元夫はこう言ったらしい。

「猫みたい、家を汚すだけや、この家は俺の家やぞ。」

ここで引き下がらないのが娘達だ。

「そんなら家を出る、お風呂だってもう駄目っぽいから、お金を出して綺麗にしたいと思ってたけど、あんな事言われたらツナ君の方が良い。」

彼女の貯金は風呂のリフォーム代からツナ君にチェンジされて、家を出る為に住む所も探して、3人で引っ越してツナ君をお迎えする準備に入った。

にゃーと鳴きそう

『それ位で家を出る??』と言われそうだが、その頃にはもう既に一緒の家にいる他人状態だったので、考える間もなく引っ越すのを決めた。

元夫と一緒に住んでいた家を離れて、そこそこ家が片付いてから、ツナ君を迎えた。

ツナ君をお迎えした時に思ったのは、猫って鳴かないんだという事になる、今とは違って、彼は全然鳴いたりしなかった。

ペットショップの店長が、「この子は三毛の雄で、遺伝子学上生まれないという子なので、1年も生きないかも知れませんが、大事にしてください。」と教えてくれた。

私は心の中で、「えええええー、100万もする子やのに、それは無いわ。」とか思ったけど、そのツナ君も今年の3月3日で11歳になる。

良い事だなー、でもそれにしても、あの鳴かなかった子猫は何処にいったんやと言う位に、ニャーンと甘えるのが止まらない。

別猫では無いのか??若しかして私はパラレルワールドに入り込んでいる??何て、この頃では考え込んでいる。

それにしても、この子が居たから、元夫と別居して、その数年後に離婚に至った。

値段も凄い子だったけど、私や子供の人生も変えさせたので、この子はラッキーキャットだねとか言ったりする。

あまり居ない三毛の雄は、ラッキーキャットというんだと娘が教えてくれた。

イケメンツナ君

本当かどうかは解らないのだが。

因みに、ツナ君はペットショップで呼ばれてた名前になる、ずっと呼ばれていたのだから、その方が良いだろうと思ったからだ。

聞いたところによると、普通のペットショップは名前を付けないのだそうだ。

そのの店はオーナーが動物にこだわりを持つ人で、手放す前でも必ず名前を付けるのだそうです。

ツナ君のツナは綱吉のつなで、オーナーに依ると、生類憐みの令を考えたからだそうだ。

ツナ君に人間憐みの令を考えて欲しいと思う、今日この頃である。

今年も楽しい猫の日です。


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内山祥子
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。