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久しぶりの大型スーパー

引っ越しをするのが決まった。

問題は何時何処に引っ越すのかが、まだ決まってない事だ。

少し前に、家を見に行って、そこに行くつもりで心づもりをしていたが、もう1つの候補の方が娘には都合良いらしい。

「でも、お母さんプロパン嫌やろ。」そうなのだ、私はプロパンが嫌いなのです。

未だ小学生の時に、我が実家はプロパンガスを使っていた。

その頃は持って来てくれる所も選べる訳でも無く、何か言いなりでお金を払っていた。

「絶対誤魔化して高く請求しとる。」が母親の口癖になっていた。

プロパンガスが高いのには理由がある、ガスを運ぶための運送費と人件費がかかる。

その上、プロパンガスは供給設備に必要な初期費用はプロパンガス(LPガス)会社が無償で負担するケースが多いらしい。

その為に月々のガス代にその費用が上乗せされるらしい、だったら都市ガスの方が良い。

でも、都市ガスが来ていない地域は、プロパンしか選択肢は無い。

それで、実家もプロパンの時には高かったのだろう。

嫌いでも、仕方が無いと考える質なので、絶対にイヤだと言ったりはしない。

でも、娘は気を使ってくれたに違いない、有難いことだが、そこ迄頑固じゃ無いのだ。

「大丈夫よ、家を見せて貰える??」と聞いてみた。

直ぐに答えが来る。

「23日の10時半にって担当者が言ってる。」と云う返事。

今日はその為に朝早くから用意して、もう1つの候補の家に向かった。

この家は公共交通機関からは行きにくい、JRの駅からは近いが、近鉄からは遠い。

四日市でJRの電車はあまり走ってない、だから近鉄で行くと最寄駅から20分位掛る。

そうは言っても我が家は割と歩く方なので、20分位の道は気にならない、今日は道沿いに買い物に適したところが有るか見ながら言った。

次女が高校の時に使っていた駅は、綺麗になっていて、次女も「昔はもっと小さい駅やったけど。」と話していた。

駅名迄変わっていたから、そりゃあ駅も綺麗になるわ。

歩いていくと、家が見えてきた、「あれとちゃう?」話をしながら家の前に行くと、中から担当の方が出てきた。

中に入ると前に見た家の倍近く有る、広いだけでなく綺麗にしている、窓は全部網戸が付いている。

家の構造は見れないが、これだったら、この家には物が入りそうだ。

前の家は狭いし、構造上物が置けないところも在ったので、三女には殆どの家具を捨てる旨連絡したが、ここなら少しは入りそうだ。

明るいところも在って(2階に)ツナ君が喜んで寝そべりそうだし、下の階は広くてゆったりしている。

家としては申し分なしだ。

ネットで見たら随分小さいキッチンだなと思っていたのが、思いの外大きい。

写真って全然当てにならない、大体自社の宣伝に使うんだから、普通だったら広く見せるでしょ。

外の状態も見せて貰うと、庭もある、駐車場もある(我が家は車は乗らんけど)我々には充分すぎる。

ここの問題は次女の自転車を置く所が無い事だ。

「自転車は外に置くしか無いか。」次女が言う。

「ウーン、調べないと解らないけど、自転車立てて家の中に入れられへんかな??」と返す。

「調べてみる。」と言ってネットで検索をしたら、建てて置ける金属の道具(?)が有るらしい。

ヘ~、そんなのが有るんや、知らんかったと考えて、後で私が調べると出てこない。

彼女はネットの魔法でも使ってるんか??

家を見終わると、担当者が車で送りましょうかと言ってくれた、でも私たちは近所のスーパーに行くと決めていたので、断って歩き出す。

ほんの数分で大きなスーパーに着く、今日は久しぶりに外ご飯をしようとフードコートで食べる事にした。

次女に任せて座っていると、リンガーハットのちゃんぽんを頼んできた。

私は少ない目の量のちゃんぽんで、彼女はメンヌキのちゃんぽん、果たしてメンヌキがちゃんぽんと言って良いのか解らないが、彼女のダイエットへの意気込みは感じられる。

「ちゃんぽんで良かったんやけど、ここのメンヌキが野菜多くて好きなんよ。」私などは麺が無いと楽しめないが、彼女は違うのだろう。

ちゃんぽんを食べたら、ウインドウショッピングだ、引っ越すといろんなものが必要になる。

これまではこれで良かったというものが、収納的に駄目に為るものが多い、じゃあスーパーで見て回ろうと2人で見る。

「自転車見て良い??」勿論よ、と言う訳で見に行った。

これってのが結構高い、「ちょっと高いなー。」自転車を見ながら口に出る。

「そうやな、30分位乗ると考えるとなー。」と言いながら、今日買う訳では無いので、他のものを見る。

「カーテンは??キッチン小物は??チェストは??」流石にスーパー何でも売って居る。

私は何でもネットで買いたい派なので、実店舗って何でも在るんだなー(当たり前)と感心しきり。

「必要な物が有ったら、ここに走って買いに来ればええよね。」次女ももう越した気になっている。

そう言う私も100均が有るのって凄いな―、と言いながら店を見て回る。

買い物しなくても充分刺激的だった。

引っ越した後の問題点は、物を買い過ぎる可能性が有るって事なんだな。

心の中で買い物は控えめにと標語を張っている。

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内山祥子
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。