さて、麗しのコンビニへ

三女の会社は副業オーケーなので、三女が家を買うために、お金を稼ぐと言って、副業もしている。

「僕稼げるで、家買ってもすぐ返せる。」そう豪語して、毎日リモートで2つの仕事を掛け持ちしている。

鬱だからちょっと心配、私の心配が杞憂に終わると良いけどね、そう思いながら、娘の状態を見ている。

この状態の娘は仕事の事しか考えない、引っ越しの事も少しは考えているだろうけど、90%は仕事だ。

この時期の娘はストレスが多い、彼女はストレスが多くなると、食べる事で発散する。

これが大きな問題だ。

今年の初めに私の親元に行ってきた、彼女にとっては祖父母の所だ、父方の祖父母はもう亡くなっているから、祖父母と言えば我が父母になる。

我が親の家に行くと、「おおー、○○○か久しぶりやなー、元気やったか~。」我が父が話し出す。

「うん元気やった、こっちは付き合ってる○○○○君。」と紹介する。

「全然変わっとって、解らんかったわ~。」父が言うと、我が母が言葉を繋ぐ。

「兄妹で一番細かったのに、だいぶ太ったなー。」そんなこと言わんでもええのに、これでデリカシーが無いと言われるんやわ。

「そうなん、家でする仕事やから、動かんで太ってしまうんよ。」普通に答えている。

私にはデリカシーが無いと責めるのに、婆さんはええんやね、チョットお母さんヒス構文になる。

「わしなー、道で会ってもわからへんわ、もう何年振りかなー。」父親も話してくる。

「東京に行く前に会ったから、10年位は有って無いかも。」三女も言う。

「ちょっと太り過ぎたなー、身体に悪いでもうちょっと痩せた方がええで。」父親も言う。

そうだよなー、身体に悪いんだよなー。

「うん、今年は仕事忙しくても、運動はしようと思う。」それがええよネ、私が言うと『時間が無いんよ。』と云ったりするけどね。

それにしても、食べる質や量を吟味するのも一つの方法だ、つい脂っぽい物を食べ過ぎたり、ご飯を食べ過ぎたりしなければ、きっと体重を一定にする事は出来る。

彼女の場合は10キロ以上太っているから、減らすことも急務、だからと言って食べる量を減らすと、後でリバウンドが凄い。

健康に食べるのは中々骨が折れるし、毎日の事で簡単ではない。

今日も三女は忙しそうに仕事をしていて、次女が帰って来て、自分も会議が終わると、お腹空いたーと言った。

「ちょっとだけ食べたら。」夜にも食べるから、少しだけ食べるのが正解じゃ無いかと思って言ってみる。

「うん、チョットだけ食べる。」三女と次女がそこに在った食べ物を食べている。

これは健康にいい感じのもので、余分だけど問題になる程では無い、私なんかはお菓子だったから、彼女らの方がよっぽど健康的だ。

少し食べると、又すぐに仕事に戻る、忙しさマックスである、なにせ副業もしているからね。

副業もある程度目途がつくと、キッチンに来て考え込んでいる。

「どうしたの???」と聞くと、何か買ってきたいと言う、如何にもストレスが溜まって好きな物が食べたいらしい。

そんな日も有るから、買ってきたらと言って置く、出来たら家に有るものを食べた方が良いんだけど、それは言わない約束よ~。

「コンビニ行きたい。」コンビニは高い、健康的でない(健康的な物も一杯有るけど、彼女の目的はそうでは無い)、買い過ぎるの三拍子揃っている。

コンビニは止めて於いた方が良いんじゃない、そう言いたい所だが、行ってしまうとストレスが~と返されるのが解っている。

まあ言わないが花よネ。

次女が違うスーパーを勧めている、次女に依ればコンビニに行く頻度を減らすとお金が溜まるらしい。

でも三女がコンビニに行きたいと言うのは、お金とか買いたいとかとcvホッと違うような気がしている。

『いざ、麗しのコンビニへ。』という感じで、京都や奈良に行く感覚で行きたいと言っている。

本人は如何思っているかは知らないが、私にはそう見えている、そうなのだ観光なんですよね。

きっと彼女がしたいのはコンビニ観光で、買いたいとか食べたいが強くあるのではないんじゃないかな。

私が思うにコンビニはそう言った人に依って存続しているんだと思う、毎日の食事やお菓子を買うのもそうだが、一寸した観光だ。

昔なら毎日本屋に行くとか、スーパーに行くとかが、きっとコンビニにとって替えられたんだろう。

私自身はコンビニもスーパーも出来れば行きたくない派だ、今の自分の皮膚の問題もあるが、行ったら嫌でもお金を使う。

それもよくよく考えると、どうでも良かったりするものに使ったりするのだ。

只ね、考えるのは忙しかったり、お金が無かったりで、旅行もいけない、チョット遊びに行くのもお金が掛る。

そんな現代人の癒しの場所がコンビニなのかも知れない、結構商品は高いけれどね。

今日は三女はコンビニには行かず、次女とスーパーと百貨店を回って食べ物を買ってきた。

そうかー、コンビニ行かんでも買ってきちゃうんだよね。

だったらコンビニも有りかと考えて、そう言えば我が家の近くにコンビニ多いなーと思った。

さて、いざ麗しのコンビニへ。

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内山祥子
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。