いちご大福は買えなかった件
三女が泊りに行って、帰ってくる時には、LINEで帰るけどいるもの有る?と聞いてくれる。
何処居るかと聞くと名古屋かららしい、名古屋からでは日常に必要な物は頼めない。
ちょっと遠すぎるからね、電車で40分位、駅から10分くらいの我が家である。
名古屋からじゃ、日用品や普段の食べ物は頼めない、それは近所で買った方が良いよね。
お菓子は欲しいけど、家に結構なお菓子が有って、食べてないのに頼みのもな、贅沢者じゃないですか。
そう思っていたら、三女が、折角名古屋に居るんやからお菓子かって帰るわ、と言ってくれた。
有難ーい、何時もは買えない鈴懸さんのお菓子やたねやさんのお菓子が家に来る~、食べれる~、三女の小遣いで。
やったー、やったー、ヤッターマン
高島屋の和菓子はちょっと贅沢、基本は近所のお菓子屋さんで買ったお菓子、それも充分美味しいんだけど、名古屋に行ったなら欲しいよね。
LINEが入ってくる、「鈴懸さんのいちご大福にチャレンジしに来たんだけど、めっちゃ並んでるから諦める。」
いちご大福はあかんのやー、皆食べたいよね、白あんで包んでいるいちご大福。
近所にもいちご大福売っている店は何軒かある、有るけど美味しいって噂の物が欲しいんじゃ。
気持ちはいちご大福だが仕方が無い、気持ちを切り替えて、連絡を待っている。
「ほかのおやつ買う」「草餅とよもぎ餅どっちがいいかな」の連続LINEに草餅と答えると買って来てくれた。
次女が帰ってきたところで、三女が説明を始める。
「鈴懸さんでいちご大福買おうと思ったら、凄いならんどるの、でも4つづつくらいの注文なら買えるかな~って思ってたら、25個とか買ってるんよ、買えへんやん。」
1人25個やったらどんだけ売れるんや、てかどんだけ作っとるんや、もう番重ごと買ってく勢いやん。
「なにそれ、転売ヤーおんの?生菓子転売してる~?」と言っている、生菓子やからそれは無いやろうけど、転売ヤーも居るんよね。
何処で誰がどのようにってのが不思議になる、だって25個だよ、商売か?
親戚一同を並べて「はいこれ、鈴懸さんのいちご大福、ように味わってお食べやす。」って言っているのかも知れない。
いやいや待てよ、小さな町工場の経営者が買って、給料もボーナスも少ないけど、鈴懸さんのいちご大福でも食べて、と言って従業員に一人一個渡しているのかも知れない。
だけどそれ、絶対に給料やボーナス増やしてくれって奴や、そらあかんなー。
転売ヤーやったら嫌やなー、そう言いながら、3人でたねやさんの草餅を頬張った、これも美味しいな。
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