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警察署が移転していた

引っ越しをして1ヶ月以上経つので、生活としては落ち着いてきて、引っ越しして良かったな~なんてのんびりしていた。

ちゃんと買い物も料理も出来て、『私たち早く片付けて偉い。』なんて考えていると、忘れている事に気付いた。

『免許証の住所変更してない』

我が家には車は無いが、私も次女も免許は持っている。

持っていても使わないが、マイナンバーカードが無い時には、この免許証が役にたっていた。

住所確認とか、カードを作るとか、自分を証明する物って、夫と別居して、会社も売って、まだ仕事をしていない時期には免許証しかない。

免許証って自分の存在証明の様な気がする。

車は金食い虫なので手放した、だったら免許を返納すればいいじゃないかとも考えるが、今の所は持って置こうと思っている。

マイナンバーカードって何となく信用できないんだよね。

次女も今の所は免許を持って置こうと考えているので、次女が新しい仕事に入るまでの間に、警察署に行って住所変更してこようと相談していた。

今日はその警察署に向かう日だ。

別にいつでもいいのだが、出来たら早い方が良いし、晴れているし、掃除も出来たし、行こう、いざ警察署に。

そんな感じで娘と一緒に行くのは今までと違って四日市北警察署、以前は四日市南警察署だったので、そこに行くのは初めてになる。

私が記憶している四日市北警察署は富田のイオンの直ぐ向かいにあった。(だいぶ昔の話しやなと言われそうだ)

富田なら電車に乗って歩いて行こう、そう考えていた。

だけど、一緒に行く次女が「歩いた方が良いらしいよ。」と言ってきた。

歩くと随分遠いけど、まあ遠足みたいなものか、そう考えて一緒に歩き出した。

「Googleマップに依るとこっちみたい。」次女が指し示す方向は、富田の方向では無い。

違う道でも出来たんかな??

そう考えて歩いてゆく。

こっちに本当に有るの??という所で、四日市北警察署の看板(?)が見えてきた。

「ここなの???いつの間に移転したんや。」と思わず呟く。

「知らんけど、ここやったんやね、富田に行かなくてよかった。」次女も言う。

どうも2018年9月に移転したらしい、知らんかった。

それにしても、ここは車で来る人には便利だが、そうで無い人にはとても不便な場所だ。

警察署なんて、免許以外で行く事も無いので、車を持っているのが前提なのかも知れない。

うん、車を持っている人には行きやすい場所になる。

「いつ移転したんかな?」その時は歩いて居たので、検索が出来なくて、2人で話をしている。

よく見知った場所で、向かいに地元のスーパーが有って、車乗っている人には便利だろう。

そう考えると、警察官やその関係者が車で出入りするには良いのかもしれない。

基本的には私達はあまり行かないもんね、警察署ってのは。

外から見ても建てて時間が経って無いだろうと思える綺麗さで、入ってもやはり綺麗になっている。

住所変更って何処かな~とキョロキョロ見ると、ちゃんと免許関係が出来る機械が設置されている。

免許証を置くと、隣で変更の届の紙が渡されて、スピーディーだ。

免許証の変更が早いので、マイナンバーカードが何であんなに遅いのか、疑問が残る。

如何でも良いが、きっとマイナンバーカードは失敗するぞ、全然早くも簡単でも無いから、と心で呟いた。

「お昼ご飯如何する??」と2人で協議して、今日はちょっと贅沢にはま寿司に行く事にした。

はま寿司って初めてなので、いつもの如く次女に任せて、席を取る。

人が少ないのか、人件費削減なのか、こういった店では大抵タブレットで注文して、レーンから流れてくる。

ラーメンや、デザートも有って、コーヒーも美味しいのだそうだ。

このシステムのいい所は、タブレットに金額が出るので、一目瞭然で子供が勝手に頼んで、いくらなんだろうと悩まなくてもいい所になる。

子供が小さい時には、夫の知り合いの寿司屋に行って、子供が頼む物にビクビクしていたので、こんなシステムは有り難い。

「ここは安いね。」と次女に言う。

「そうなんよ、安いし早く出てくるよね、ここは良いわ。」と次女も満足らしい。

寿司は適当に切り上げて、コーヒーやデザートも頼む。

『ここって、喫茶店として使う人も居るんじゃないかな?』そう考えながら、値段を見る。

喫茶店とご飯屋さんに行ったと考えると、随分値打ちに感じる値段になっている。

「遠いけど、外食したくなったらここでもいいね。」2人で満足して店から出た。

ここに来て、こんな一寸した贅沢が出来るのは嬉しい。

それにしても、家が増えたなー、ここいらを小学校位に来た事がある身としては、もっと田んぼや畑が有ったのにと思う。

「家が多くなってるわ。」と話してから「50年くらい前よりもやけどね。」と付け加える。

「そりゃあ、50年経ったら、家も増えるでしょ。」次女が返す。

こんな風にゆったりと道を歩くのは何時ぶりだろう。

普段は見渡さない場所を見渡すと、変化が感じられるんだな。

それが良い方向なのか、悪い方向なのかは解らないけどね。






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内山祥子
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。