猫のルールを作ってみるか
猫を飼っていると、いたずらが凄くて、それが大変なんですよ、なんて嬉しそうに報告してくる人が居る。
私もツナ君をお迎えした時には、ネットや本で調べて、猫はいたずらするものと考えていた。
それを裏付ける様に、ペットショップの店員さんが、「気を付けてくださいね、猫はゴミ箱あさったり、想像もしてない事をするんですよ。」と教えてくれた。
ゴミ箱はきっちり閉めて置けるものと選び、なるべく目を離さない様にして(仕事に行くから家にいる間だけだけど)用心していたけど、ツナ君は人間の想像するいたずらをしなかった。
唯一高い所に干してあった布巾に飛びついて落とした時には、オオー、ツナ君でもこんなこと出来るんやー、と感激したのを覚えている。
ゴミ箱も漁るからと言われて、最初は気を付けていたのだが、ゴミ箱なんて気にしないわ~と、匂いも嗅がずに行ってしまう。
会社をやっていた頃、従業員さんの家に猫が3匹いたそうで、用があって夫が行った時に、カーテンがビリビリになっていたらしい。
どうしてカーテン買えないのか聞いたら、3匹が3匹ともカーテンレールに乗って、布に爪を立てて降りてきて、それを遊びにしているらしい。
「なんぼ変えても一緒やで。」と言って、そのままにしていると説明してくれたようだ。
ツナ君もカーテン破くかな?当初はそう思っていて、チョットは覚悟していた。
それがカーテンレールに乗って、降りられなくて、助けてと人間呼んだり、ゲージの上まで上がって、降りて来られなくなって鳴いたりと、いたずらなんてとんでもない猫だった。
ツナ君が随分大人に成った時期に、ランチャンが来た、この子は三女が東京で飼っていて、連れてきた子だ。
ランチャンもここに来た時には大人に成っていて、いたずらは余りしない、気に入らないと噛んだりするけど、他は大人しい。
ツナ君は余程でないと噛まないから、猫って噛むんやと驚いたりはしたけどね。
「子供の頃はいたずらで大変やった、どこでも登っていくし、狭い所は入って行くしで。」三女は言ったが、そんな時期を超えて、ちゃんとお姉さん猫になっている。
なんならツナ君が毛繕いをしようとすると、『何すんのよ、レディーに失礼でしょ。』と言いたげに、シャーと威嚇する。
ツナ君ポカーンの瞬間だ。
それでも人間が先住猫のツナ君を優先したりしているので。ツナ君とランちゃんの間にはルールが出来ていて、いい感じに付き合ってきた。
そこに三女が子猫を連れてきた、彼氏の誕生日プレゼントにしたいけど、彼氏はまだ変えないから(猫の飼えない寮に居る?)家で飼うという。
まあええけどね、でも私は子猫は世話したこと無いんよ、教えて貰わんと。
三女も自分が絶対に世話をすると言う割には、正月は彼氏の実家に行ったり、仕事で出かけたり、出来ない事の方が多い。
出来ない絶対は言わん方がええ、そう考えながらも子猫の世話ってどうするの??ググったりする。
子猫は日に何度もご飯食べたり、遊ばせたりしなければ為らない、そんなん知らんわ、他にも最初は柔らかくしてあげるのも知らなかった。
いきなり猫たちを会わせるのは問題なので、1週間ぐらいしてから、見合って見合ってと顔を見せた。
この子はアグリと名前がついて、アグちゃんと言ったら近づく、けれど先住猫たちは、小さすぎて対応に困っているみたいで、シッポを触られてはウ~と唸っている。
可愛い、可愛いのであるが、この子にルールは無い、ルールが無いと言えば、タイガーマスクだが、タイガーマスクの悪役でも、道でいきなり殴ったりはしない。
アグリのやり方はまるで、道で出会って、いきなり鉄拳をくらわして、遊ぼうと言っているような物。
これは大人猫たちは溜まったもんじゃない、喧嘩にならないかなーと心配していると、そこは大人ですからと、押さえて教える。
ちゃんと教えてくれる大人がおって良かったねと思ったが、アグリのいたずらは留まるところを知らず。
今日は私の机にのって、YouTube動画を見ていた、どうしたら動画再生できるの??猫なのに。
これが世に言う、猫がzoom会議をするとか、猫がTwitterをするとか言う物なのか、今更ながら子猫の破壊力に気付かされている。
私のベットの布団の中に入って寝ている時には、本当に可愛くて【いつも可愛いですけどね)寝ると可愛く、起きていると警戒すべき小悪魔なのは、小さい子供も子猫も一緒なのかも知れない。
子猫の方が早く大人になるから、きっと簡単なのだろうな。
何となく自分を納得させてみる。
今日は三女が泊りで、私が三女の部屋で寝るつもりだけど、猫たちはどんな反応だろうか?
可愛いけどいたずらって人間は思っているけど、本猫的にはただただ興味の引かれる物に飛びついて居るだけ。
こちらの都合やルールは関係無いのだ。
猫の中ではルールが出来つつありそうだけど、私が一番大きな猫として、しきってみるか。
ムリかも知れないけどね。