選挙日だ
今日は選挙の日だ。
私は期日前投票をしているので、今日は選挙には行かない。
私は子供の頃から、親に「選挙は自分の意志を伝える数少ない機会だから大事にしないと。」と言われて育ったので、選挙は絶対に行く。
先だって中学時代の同級生と話す事が在って、その時に政治の話も少し出たが、同年代は大抵選挙に行く。(たぶん、きっと、じゃ無いかな)
選択肢は少なくとも、そこでどちらかを選ばないと、政治の参画は出来ない。
昔はお金持ちだったり、男の人だったり、選挙には特別な人しか行けない時代が有った。
それを先人たちが、私達にも選挙権が持てるように導いてくれたのだから、そこを使わないのは愚の骨頂だ。
昔、母親が選挙の話をしていて、会社の同僚に「選挙でどんな風に選ぶ。」と聞いた時の話をしていた。
「わたしもさ、いい人に入れて貰いたいから、投票する時にどうやって選ぶの??と聞いたんよ。」ほうほう。
「そしたら、どう言うたと思う??」さて如何いったんでしょう??
「私は、家から選挙の場所まで行くまでにあるポスターで、一番ハンサムな男に入れる、って言ったんやで、何考えているんやろ。」母はプリプリである。
私に言わせれば、いい人に入れると言っても、何にいい人なのか??如何良い人なのか??解らないで入れるのと、顔が良いと云う理由で入れるのは大差ないと考える。
だって、顔に性格が現れるとか、自分の性格に近い顔をポスターにするのなら、そこで選んでも良いのかも知れない。
私はもう一寸調べるけど、その時代はネットも無くて、伝言ゲームでその人を判断したりしていたのかも知れない。
昨日は引っ越す家の契約で、関わりの有る会社に行ったのだが、意外に時間が掛かって驚いている。
時間が掛かって、暗くなってきているのに、外では時々声が聞こえてくる、ああそうか、選挙カーだ。
自分が選挙に行ってきたから、もう終わった気になっていたが、昨日はまだ選挙戦真っ最中だった。
私はこの選挙戦という言葉が嫌いだ。
別に戦争している訳では無いし、勝ち負けでもない、(国民にとってはね)これは、国の方向性を国民が選ぶことが出来る数少ない機会だ。
だからこそ、私は早い内に期日前投票に行く、その日に忘れる事は無いと思うが、もし忘れたら折角の選挙に行けない。
だったら、早い目に言って於こうという事にしている。
先人たちが国民全部に渡るように努力してきた歴史を、無駄にしたくはない。
私はそんな考えでいるのだが、人に依っては違うのだ、と昨日は考えさせられた。
契約の為に行った会社の方と話していて、選挙カーが通り過ぎて、思わず声が出た。
「ビックリした、選挙カーだったんやね。」
目の前にいる会社の人が、答えた。
「そうなんですよ、でも今日で終わりですね。」
何かあっさりしている。
「選挙行きました??」こうなるとやはり話題は選挙になる。
「まだ行って無いんですよ、誰が選挙に出ているかも知らないので。」淡々と答える。
そうなの??知らないの??だって広報で回ってきたりしない??
疑問が渦巻く、だって折角の政治参加でしょ、ネットも在るから調べたら良いんじゃ無いの??
「まあ、ここら辺は大体決まっているから。」と私も答える。
私達の地方は、自民よりも民主(今では立憲民主って言う)が強い、だからそう言ったつもりだった。
「ヤッパリ自民なんですか??」知らんにも程があるやろ、きっとこっちに出張で来ていて、知らないんだろう。
「ここいらでは自民が勝つ事は無いと思うよ、だって岡田さんが出ているから。」と答えると。
まあと云う顔をして、契約の話しに戻った。
もしかしたらだけど、岡田氏も知らないかも知れないな。
三女が家に来たから、三女と彼女の夫にも選挙の話をしたら、日曜日に行くと言っていた。
「れいわの人が苦戦して居るって、Xで書いて在ったわ。」とマメ知識を披露する。
三女は、政治に対してはちょっと言いたいタイプ、夫にも選挙の話をしているらしく、大きく頷いている。
「でも大丈夫とちゃう、もっと酷いとこが落ちると思うし。」と言い放っている。
私も娘の居る地方の議員さんは知らないけど、野党議員は反対ばっかりと陰口を言われても、与党に反対の意見を出せる党は貴重だと思うから、彼女の言葉に同意だ。
何時の頃からか、野党議員は反対ばっかりと揶揄されるようになったが、自民が野党に下野した時を知っている私から言えば、自民の議員は他の党の意見は反対ばっかりで、今の野党よりも酷かった。
野党は反対ばっかりなんて言うのは、その頃の自民の事を言って居るんじゃ無いのかな?
兎にも角にも今日は選挙日、何処が勝ったとか、何処が負けたとか、どうでもいい話をしていないで、どの党もこれから本当にどうしようとしているのか??
そんな話をマスコミには聞いて欲しいんだけどな。
選挙で当選して「ありがとうございました。」じゃ無いんよ。
勝って兜の緒を締めよとは違うが、勝ったら何でも良いんじゃ無いんだからね。
私達の意見も考えて欲しい物だと、真に思っている。