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雪だるまが突っ立っている

昨日は寒いなと考えながら布団に入った。

いつもならツナ君も私の布団に乗っているのに、今日は2階に避難している。

ここに引っ越してきて感じたのは、1階が寒いな~という事だ。

私は寒さに弱い方でも無いし、良い方に考えるので、これだけ床が冷たいのなら、夏は涼しいんじゃ無いのかな~と考えていた。

それが甘いと云うのは、今日発覚した。

もうね、甘い、甘い、甘すぎる、フラペチーノに砂糖かけたくらい甘さになっている。

今日は眠りにつくのが遅くて、24時ぐらいに眠りに入って、珍しく5時ごろまで起きなかった。

5時に起きても、まだ次女の出勤時間には早すぎるので、もう一度~と布団に潜り込んで惰眠を貪る。

誰でもそうだと思うが、二度寝の時間程至福の時は無い、もう一寸、もう一寸とええ加減にせなあかんでと声を掛けられそうだ。

布団で携帯を見ながらダラダラして居ると、次女のわああと言う声が聞こえてくる。

ツナ君に何か有ったのかと、慌てて飛び起きて、聞いてみる。

「どうしたの??」

「雪~、積もってる~。」

まだカーテンは開けていなかったけど、階段にある窓から見たところ、雪が積もっているのが見えたらしい。

三重県の四日市は雪が降る事は稀で、ましてや積もった記憶も少ない。

今から職場に向かう次女は雪が辛い、それで思わず声が出た様だ、寒いし冷たいし、職場まで遠いしね。

彼女は、会社既定の靴で行かなければならないし、それは勿論ブーツでは無い。

コートもいつものしか持っていないので、いつもの格好で行く事になる、いつもは暖かコートでも、今日に限っては物足りないコートだ。

大変や~寒いし、電車大丈夫なん??

数年前にも四日市で雪が積もった時がある。

その時には私は地元スーパー○○シのレジをしていた。

久しぶりの雪で、お客もまばらで、時間も有るので、お客様にお声がけをする事にした。

その頃の私は、マニュアルに無い言葉をお客様に掛けるという、スーパーの店員としては問題ある行動を、自分で心に決めていた。

そのスーパーは百貨店よりも品ぞろえが悪く、15分くらい歩いたところにあるスーパーよりも高い。

それで客対応が冷たかったら、誰も来ないんじゃないと考えての行動になる。

「いらっしゃいませ、お足元が悪い中有難うございます。」とレジで云う。

ここは実はマニュアルでは、いらっしゃいませと言って、頭を下げる所だ。

その後に商品をスキャンして、「○○円で御座います。」と続けて、その後に「足元を気を付けてお帰り下さい。」と言っていた。

この日はこの方法で、お客さんと話をしていた、レジが暇だったしね。

その時に、お客様に質問をされた。

「毎年こんなに雪降るんですか??」イヤイヤ、こんなん数年に一回やで、大体は積もらんわ。

「10年に1回くらいしか、こんな雪は無いんですけどね。」と答える。

「そうなんですか、私青森から来たんですけど、こんなに雪降らないんで。」そんな事は無いんちゃう、青森って雪降るって聞いてるけど。

「青森って雪降るでしょ。」と返してみる。

「降りますけど、道にこんなに積もらないんですよ、山の方は雪は深いですけどね。」との返答。

子供が小さい時期に、青森出身の人で、四日市の男性と結婚したという人がいた。

その人の話していた青森は、学校に行くのに、前に大きなそりみたいなものが有って、それに綱を付けて、大きい子(小学校高学年)はスキー付けて縄を持って学校に行っていたと聞いたけどね。

もんの凄い山奥だったのかな~、学校のプールに水を張って、スケートしていたとも言っていたんだけど、違うのかな~。

スーパーのレジって、お客様と話せると、思わぬ気付きが有って、少し面白かったのを、今日は思い出している。

今日はずっと雪が止まずに、振り続けていて、これは夜も寒いのじゃ無いかなと思う。

掃除を終えて、外を見ると、近所の空き地に子犬(?)子猫(?)何方か解らないけど、モフモフを抱いて歩いて居る人がいる。

寒無いのかなー、なんて考えてみていると、モフモフは家に置いてきたのか、1人で雪の中で寝そべっている。

寒い、寒い寒い、見ているこっちが寒くなる。

その内、雪だるまを作り始めた。


ポツンと雪だるま

どう見ても大人で雪だるまの年には見えないが、雪だるまを作るのは自由だから、良いけどね~。

雪だるまを作り終わって、満足したのか?その人は何処かに行ってしまった。

流石に寒かったんだろうね。

大人に成っても雪だるまを楽しむ余裕があるのは良いな~、私などは寒さで家からも出たくないのにな、暖房を利かせた部屋でゆっくりしている。

青森の雪は、スキーやスケートなどの恩恵をもたらせるけど、四日市の雪は道路の混乱しかもたらさないな、ずっとそう感じていたけど、こんな雪でも楽しみに使う人が居るんだな~。

雪は人に依っては、ワクワクを増幅させてくれるものなのかも知れないね。

隣の空き地には、大人の大きさほどもある雪だるまが、ポツンと突っ立っている。

楽しみの跡なのかも知れない。



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内山祥子
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。