勿体ないと思うのは年だからなのかも
天気予報では雪が降るらしく、今日は朝から寒い、普段は掃除が終わって窓を閉めると、寒くて早くエアコンをつけないととなる。
それでも雪が降らないので、今絶賛着物練習中の次女は、着物を着て過ごそうとしている。
以前着物を練習していた時には、着物が有れば何処でも行ける(どこでもではないし。TPOは有る)と言って、練習に勤しんでいた。
頑張って(お金的に)着付けの先生を家に呼んで、皆で着物を着られるようになろうなんて言っていた。
体重の増減があると、着物ならある程度太っても大丈夫だったっりするから、服を買わなくても良いかもなんて思っていた。
まあ、それは儚い夢みたいなもんだけどね。
だってさ、着物も太り過ぎたり痩せすぎたりすると、直さなきゃいけないんだよね。
皆で夫と別居して、物の置き場の少ないマンションに越すと、着物は着なくなった。
ツナ君(我が家の猫です)をお迎えしたから、着物を着ていられないというのも理由ではあるのですが、ゆっくり着付けをしていられないのもある。
それにね引っ越してすぐは持っている物の整理もできなくて、トランクルームを借りて、物を入れたりしていた。
マンションって物入れが少なすぎるんじゃよ。
都会の人はこんな感じでコンパクトに暮らせよるんやね、私もの多すぎちゃんやん。
私は物を詰め込むのには定評があって、相当な量の物を家に入れていたけど、そんな私でもトランクルームに頼るしか無かったのですよね。
トランクルームは便利だが、居る時には取りに行く必要がある上に、月に何千円かは必要になる。
これはいかん!!!!!!!
家を片付けて入れる所を作って、トランクルームから荷物を出して、置き場を作って家に置くことにした。
母が持って行けと言った着物や焼き物がわんさかあって、その時には勿体ないので残して置こうと考えていた。
だっていつか使うかもでしょ、でもこのいつか使うかもと云うのが大問題で、いつか使うかもは絶対に使わない物なのですよね、本当は。
ここに来てから8年ほど経った時期に、次女が要らない物は捨てたり売ったりしたらいいんじゃない??と提案してきた。
私は残して置きたい方だし、着物は何時か着たいと思っていたので、ちょっと考えさせてと答えた。
「でもさー、何年も来ていない物は、着ない物なんじゃ無いの?」次女が迫ってくる。
「着物着るかもしれないよ。」折角彼女に合わせた物や長女や三女に合わせた物も有るから、残したいなと考えた。
「わたしさ、アセクシャルでX ジェンダーなんで、前に着物着ていた時も、仮装して居た感じやったから、着物は要らんよ。」断言した。
それならさ、着物を売ったり、捨てたりしちゃうよ、何でも捨てちゃうおばさんになっちゃうよ~。
元より、使ってない物は捨てる質なので、ここに来た時にも売りに行ったが、沢山持って行っても1500円と言われて、その上今はお金が無いので、明日にしてくれと言われた。
『お金が無い?』『お店開けて商売しているのに?』疑問は有ったが、結果的にそのお店はお金を払ってくれなかった。
ちゃんとスーパーに店舗を持っていた店だったのにね。(商売として問題があると今でも思っている)
そう言えば、あのお店、ちゃんと紙で売り買いの物を残していて、私はお金をお金を貰って居ないのだから、税金はどうなっているんだろう?
一寸考えるよね。
まあ売る時には捨てるつもりで売るしかない、今度は引き取り業者に来てもらおう。
だって持って行って、後でお金って言われて、又払ってくれなかったら事だからね。
呼んだ業者さんがキチンと金額を決めてくれて、全部で何万かで売ることが出来た。
そして、着物は私たちの手には無くなってしまった。
着物が無くなって約2年、今年になって次女が「また着物着ようかな。」と言い出した。
売ったし、捨てたし、もう無いやん、何で今頃と考えて、ちょっとムッとして言った。
「良い着物有ったのに、売ったりし捨てたりしたやん。」
「解かっとるんよ、でもさ着物有ったら、ある程度どこでも行けるし、15分で着れるやり方の本が有ったから、それで練習しようと思う、着物は又買うし。」と答えた。
何かね、Xジェンダーやとか、アセクシャルやからとか、言い張ったのは何だったのか?
先だって楽天でお安い着物を買って、休みの日には着物を着て出掛けたりしている。
ここで昔売ったのは勿体なかったなと思うのは、間違っているのだろうか???
「何かさ、あの売った着物勿体なかったね。」となんとは無く呟いてみる。
「あのサー、あの時にはあれは使って無かったから、いらないもんだったんよ、今はまた違った意味で着物が居るから、買った訳なんよ、それでええやん。」次女が説き伏せてくる。
別に説き伏せて貰わんでもええんよ、着物着たくて買ったのもあなたで、練習して着るのもあなたや。
自分は年を取った所為か、売ったものに対して郷愁みたいなものを感じているだけなんよ。
物の付き合い方は難しいな~。
ちょっともったいないとおもわへん?