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相手のためって何だ?

本当に相手を思うことってなんだろうと思う。

恋愛を成就させられなかった(結婚したかったけどできなかった)という視点を最近やっと受け入れられた私はよく考える。

ここ半年くらいで見たいくつかのドラマで共通点を見つけた。
ストーリーの中の恋人や夫婦関係における「相手のための行動と意図」に関する共通点である。相手のことが好きで好きでずっと一緒にいたいと思うとき、相手が望むものをただ与えるのではなくて、相手が成功するように勇気づけたり励ましたり、お膳立てしたりしている。

相手は勇気をもらって新しいことにチャレンジする。結果がどうあれチャレンジした自分に自信がつく、自分を好きになる。そんな風に導いてくれた相手に感謝する。もっと好きになる。持続可能性は無限大だ。

この人といるとなんでも与えてくれるから一緒にいたい、というのと、この人といると自分は何でもできる気がする、どんどん自信がついてくる、自分をもっと好きになれる、というのとでは見える未来がぜんぜん違う。

前者はちょっとしたきっかけですぐに終わってしまう脆いもの。後者はどんどん可能性が広がっていく感じ。前者は、欲しいものが得られないとストーカー化してしまう可能性を孕んでいる。それに前者には自己満足や自分の存在意義を見出すためにやっている可能性がある。

そして私は前者をやり続けて失敗したと思う。もちろんそれだけじゃないかもしれないけど、それも、ある。さらにショックなことに、自分は本当は相手が成功することを恐れていた。自己価値が低いから相手をつなぎ止めることに必死になる。自分と違う世界に行って欲しくないのだ。私が存在できるために。

自分が本当にやっていたことを知ると最初は愕然とする。頭では自分はドラマや映画で人のために奔走する主人公のようだと思いたいので、実際の自分が人の成功を邪魔するイヤな役の方に近いとはなかなか認めたくない。しかし!ありがたいことに道はあった。ただ受け入れる、という選択肢。それができると不思議なことにちょっとホッとする。なにかがぴたっと一致してこころが静まる感じ。ようやくスタート地点に立った。私をそこから遠ざけていたのは抵抗以外の何物でもなかった。

やっと次の恋愛に進めるかな。


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