番外編 サチコの「サウナー人形ができる」まで。
こんばんは。
サウナのサチコです。
今回は「おふろcafe utatane」について書こうと思って準備していたのですが、いざ書こうとすると、出だしから手が止まってしまいました。
「おふろcafe utatane」に行ってから、私はサウナに一度も行っていません。こんな気持ちで、楽しいサウナの話ができるだろうか、、、とウジウジ。でも私がこうしている間にも、ここに立ち寄ってくださる方がたくさんいることに気がついたんです。
本当にありがとうございます。
私が作る、情けない顔の粘土の人形たちが、皆さんをちょっとでも楽しませているのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
そこで今日は番外編として、
サウナー人形ができるまで
をお見せしたいと思います。
あまりにも雑な作りで、きっと驚かれると思います。でも、
私の粘土人形は決して高いクオリティを求めているのではなく、あくまでも楽しさを追求しています(言い訳)。
精巧なフィギュアを作りたいと考えている方、8頭身の人形を作りたい方、決して参考にしないでください。しないと思いますが。
この記事を読み終わった後きっと、「ひでえな。俺にも作れるぞ」と思うに違いありません。その通りです。記事の最後に「ぜひ作ってみてくださいね」なんて偉そうなこと、私は絶対書きません。ですからこのレベルで作り方をご紹介する失礼を、どうぞお許しください。
私の場合ですが、
材料はほとんど100円ショップで買っています。しつこいようですが、クオリティを求めていないので、100円で十分なのです。
サウナー人形を作る上でどうしても必要なのものは、紙粘土、柔らかい針金、アクリル絵の具、筆、爪楊枝、ニス、このくらいです。粘土板は使い古したクリアファイル、パレットは卵のケースで代用できます。むしろアクリル絵の具は乾くとなかなか落ちないので、卵のケースを使って、終わったら捨てるくらいの方が便利です。
まず、こんなふうに、
柔らかい針金を折り曲げながら、人形の骨となる部分を作ります。針金はパーツごとに繋ぎ合わせるのではなく、1本で行ったり来たりさせながら全身を作ります。
私の場合ですが、
頭から胴体、右足、左足、胴体に戻って、肩から右腕、左腕、最後は首に巻きつけて終わり、という順番で作ります。でも、これが正解ではないと思います(適当)。
骨ができたら、粘土で肉をつけていきます。
ひどい。
最初はこんなもんです。頭は最後につけます。ただしこれが正解かどうかは分かりません(2度目)。頭をつけて、水で粘土をならして行くと、
まあ、この程度にはなります。
これはサチコ人形、つまり私なので、胸をできるだけ膨らませ、腰をできるだけくびれさせています。足元に転がっているのはバッグですね。粘土が柔らかいうちに、持ち手をつけています。「おふろcafe utatane」の記事で登場させようと思っているのは4体。他の人形も同じように粘土をつけていきます。
あ、3体しか写ってなかった。
ここまで出来上がったら、乾かします。私は造形に1日、彩色と撮影と記事を書くことに1日、つまり一つの記事が出来上がるまでに、計2日かけています。大げさに言ってますが、要は作業する時間より、乾かす時間の方が長いだけなんです。
「第8話 天然戸田温泉彩香の湯」までは、軽いふわふわした紙粘土を使ってました。速乾性があるので、すぐに彩色できるという点が魅力でした。そのためこの頃までは、1日で造形から記事を書くまでを終わらせることができました。しかしこの粘土、すぐに割れてくるんです。水をいくら含ませても、乾くと割れる。割れないために粘土を増やす。ですから当時は、かなり肌質の悪い太ったお人形たちばかりだったと思います(笑)
結局、割れたところを補修する作業に無駄な時間を費やしてしまうので、9話目にしてようやく粘土を替えることにしました。
「第9話 見沼天然温泉小春日和」に出てきた外国人のお人形から、かための紙粘土を使っています。重さはありますがひび割れが少なく、出来上がりが綺麗です。軽い粘土もかための粘土も、どちらも100円ショップに売っています。私の家の近くにあるのはセリアなので、
これを使っています。手前がこれまで使っていた軽い粘土、奥が今使っているかための粘土ですね。どちらも功罪両面ありますし、出来上がりの好みもあるので、どちらがおすすめという訳ではありません。(かたい方を勧めていたくせに、メーカーに気を遣う)
さて、粘土が乾いたら、
彩色です。
まず肌の部分を塗ります。塗る面積の多い色から、というのが私のやり方です(裸の人形が多いので、そういうことになります)。特に顔を先に塗ります。ここがしっかり乾いていないと、目や鼻、口を描くときに滲むので。
で、これが肌を塗ったところ。
1人で3人を倒した、柔道選手みたいです。裸もいるけど。
さらに洋服を塗ると、
こんな感じ。
サチコ、すごい色の服を着ていますが、こんな風に原色を使った方が、あとで塗り残しに気づいた時に楽なんです。色々混ぜて中間色を作ってしまうと、その色が2度と作れなかったりするので。
サチコの腰回りに針金があるのは、作り方が悪くて自立できなかったから。さらにこうして立たせていれば、前も後ろもいっぺんに色を塗ってしまうことができます。通常は片面塗って乾かしてから、もう片面を塗るんですけど面倒なので。
針金で支えることすら面倒になると、両面を塗ってしまってからそっと寝かせて乾かして、あとから下側の剥げた部分の色を塗り足す・・・という雑なこともよくやります。今回も針金で支えたのはサチコ人形だけで、右の人形たちは寝かせました。もちろん裏側は剥げてました。
全部色を塗り終えて、最後に顔を爪楊枝で描くと、こんな感じです。
急に4体揃いましたが。
後ろに写っているのは、「おふろcafe utatane」でもらってきたパンフレットです。パンフレットを置いているところは、なるべくもらって帰るようにしています。何という名前のお風呂だったか、何色の館内着だったかなど、私はすぐ忘れてしまうので。
絵の具を塗り終えて乾かしたら、
ニスを塗って完成!
あ、ニスだけ100円ショップのものではありませんでした。高っ!
でも100円ショップでも売ってます。
このようにして、私のサウナー人形たちは出来上がります。
これまで登場したサウナに関する小道具たちも、すべて100円ショップで買った材料で作っています。お店でいい感じのものがすぐに見つかる時もあれば、何をどう組み合わせれば近いものが作れるか、商品の棚の前でずっと腕組みしていることもあります。
このようにして人形と小物をすべて作り終えたら、
ようやく撮影です。
撮影は主に、窓際にある私の机の上。外から差し込む光を利用することもあれば、あえて暗くして照明を使うこともあります。照明は以前無印良品で買った「LED持ち運びできるあかり」を机のあちこちに置いて、光を調整しています。スポットライト的に、懐中電灯を使うこともあります。
カメラはスマホ。iPhone6です(古い)
撮影をすべて終えると、スマホの中で画像を調整します。粘土のアラができるだけ見えない、あたたかい色合いを選びます。それをパソコンに転送します。ここまで終えて、初めて記事を書き始めます。
「サウナのサチコ」を始めた当初は、毎回粘土人形を作るつもりはありませんでした。でも作るのが楽しかった。そして自分の文章にこれを添えると、自分らしさがちゃんと出てくるような気がしました。「整う」ことがわからない、情けない顔をした私の分身たち。これからも作り続けます。
私とあなたが「整う」まで。
おまけ
おしゃれな「おふろcafe utatane」で、私が何を言いたいのかお分かりになるでしょう。
次回は・・・まだわかりません。
でも必ず書きます。
「サウナのサチコ」でお待ちしています。