2022年も沢山面白いお仕事やらせていただきました。ざっと振り返ります。場所は基本的に専属であるハンブルク・シャウシュピールハウスです。しかし他の都市でもいろいろやった一年でした。 1月「ハート泥棒」「リチャード3世」「告発!」ハンブルクのレパートリーとして絶賛公演中。 2月 ハンブルク劇場カレンダーは「告発!」のサチコ。 3月 ヘルベルト・フリッチ演出トーマス・ベルンハルト作「狩猟仲間」稽古。 4月 「狩猟仲間」初日。 デュッセルドルフで初の「ヒロシマ・サロン」開
クリストフ・マルターラー演出「Die Wehleider 痛みをわずらう者たち」、長引くコロナ禍でついにレパートリーから外されます。大人数が出演する、しかも多くはドイツ国外からのゲストなので、コロナ禍では難しく、2020年1月が最後の公演でした。もう一度やりたかった。2016年12月2日に初日を迎えてからハンブルク・ドイツ劇場のレパートリー作品として何度も公演しました。私にとって初めてのマルターラー作品。長年憧れていたマルターラーの世界にどっぷりと浸り、稽古中は皆と毎日歌の練
2022年シネマハウス大塚にて木内みどり特集が組まれた。沢山のプログラムの中、「ルネ・ポレシュと木内みどり」というひとコマに私は映像編集で協力、当日はzoomで参加した。みどりさんには大変お世話になっており、急逝なさってからその事実を受け止められずにいたので、振り返る良い機会を頂いた。私の撮影したみどりさんの映像を全部見返して、今みどりさんは何を言いたいかなと考えながら遠いドイツで編集して、当日はzoomでみどりさんとの思い出や私のみどりさん論を話させていただいた。 みどり
これを読んでいるあなたは、どんな方なのかな。 ドイツに興味あるのかな。芝居やってるのかな。子育て中かな。何かに悩んでいるのかな。 何にせよ、これからのあなたは、これからの未来を生きていく。そこで私が今まで経験してきたちょっと珍しい人生の記録が何かのお役に立つといいなと思いつつ、書き記しておこうと思います。珍しさのポイントは 1日本人として唯一、ドイツ語圏の公立劇場の専属俳優として17年働いてきた。音楽、ダンス、アートの分野でなく、言葉の芸術である演劇の世界では日本人は稀