大阪で農業
むかしむかし
結婚して間もないころ
会社の経理マンとして資金繰りに追われ
胃潰瘍を抱えて仕事をしていた夫が
農家になる、とか言い出して
土地を探したことがある
いまならいろんな自治体が
就農支援しているけれど
あの頃はそういう物件専門の不動産屋さんがいて
いろいろ案内していただいた
わたしがいいな、と思ったのは
叔母の住む奈良の
もっと奥の春日山のもっと奥の
茶畑、なんとなく茶摘みにあこがれていた
もう少しで契約というところまで行ったのは
室生寺
その時は、ほんとに手付打つ寸前まで行って
農地法?で、契約できなかった
いまとなっては、さてどうだったのだろう
途中とてもしんどいこともあったので
もしあの時農家になってたらと
思ったこともあるけど
そんなに甘いものじゃないだろうし
今の人生もなんとなく落ち着いて
幸せなので、これでよかったのだろう
でももしいま若かったら
主人と二人でこちらの道も考えたかも