月の満ち欠け
直木賞受賞作ということで
期待して読んだのだけれど
読むのに苦労した
気持ち悪い話で
いえ、生まれ変わりが気持ち悪いのではなく
生まれ変わりの設定年齢
ロリコン男の妄想
女性に対する蔑視みたいなものを感じるからかも
唯一読んでよかったと思える部分がここ
タイトルの説明だから
ここだけだと
美しい恋物語、
のように思えるけれど
読後感は全然違う
ザラザラして気持ち悪い
神様がね、この世に誕生した最初の男女に、
二種類の死に方を選ばせたの。
ひとつは樹木のように、死んで種を残す。
自分は死んでも、子孫は残す道。
もうひとつは、月のように、
死んでも何回も生まれ変わる道。
中略
人間の祖先は、樹木のような死を選び取ってしまったんだね。
でも、もしあたしに選択権があるなら、
月のように死ぬほうを選ぶよ。
月が満ち欠けるように
そう、月の満ち欠けのように、
生と死を繰り返す。